累計5000万部突破の人気コミック「シティーハンター」がネット動画サービス、ネットフリックスで実写映画化され、24年に全世界で配信されることが14日、分かった。同作の日本での実写化は初めて。

映画「シティーハンター」(佐藤祐市監督)で、主人公の冴羽■を演じるのは鈴木亮平(39)。

同作は85年から「週刊少年ジャンプ」で連載され人気を博し、87年にはテレビアニメの放送が始まった。コミックは世界各国で出版され、19年公開のアニメ映画「シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉」は興収15億を超えた。

主人公の冴羽■は、東京・新宿を拠点にする。無類の女好きで、美女とみれば見境いなくちょっかいを出すが、いざ依頼を受ければ、並外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行する超一流スイーパーだ。コメディーとハードボイルド、ラブストーリーが織り込まれた同作は、世界中で愛され続けている。

実写版ではこれまでジャッキー・チェンが主人公を演じた香港のほか、韓国、フランスで制作されたが、日本では今回が初めて。21年には宝塚歌劇団雪組で舞台化された。

実際の新宿での撮影や、原作で表現される日本語独特のニュアンスなどを生かして、日本ならではの実写化を目指す。物語の舞台は現代の新宿。キャラクター設定もわずかにアップデートされる。■の衣装はアニメ版のジャケット姿ではなく、原作漫画のロングコートを採用し、ステンカラーからタイロッケンコートへと変更された。令和の新宿を舞台に、現代の冴羽■たちが始動する。

◆鈴木亮平コメント 北条司先生が生み出したこの珠玉の名作を、そして数え切れないほどのファンに愛される冴羽■というキャラクターを皆様からお預かりさせていただくことに、非常に大きな責任を感じるとともに、緊張に打ち震えております。やらせていただくと決めた以上、これまでに培った経験の全てを注ぎ込み、誠心誠意向き合わせていただく所存です。大きな愛情と責任を持って、大切にお預かりさせていただきます。どうすればファンの皆様に、そして原作を知らない世代の方にも「シティーハンター」の世界を一番良い形で楽しんでいただけるのか。どうすればこの令和の新宿に、冴羽■という男を現実の人物として召喚できるのか。虚構とリアル、80年代と20年代、そのバランスを日々考え続けながら現場に立っています。あのクールで、ロマンチックで、おバカで、もっこりで、そして最高に格好良いシティーハンターの世界を、大切に大切に、皆様にお届けしたいと思っております。

◆北条司氏 構想約10年(笑い)、ようやくクランクインしました。実写化するなら「シティーハンター」好きの方にやってもらいたいなとずっと思っていた中、鈴木亮平さんが冴羽■をやられるという企画をいただきました。それから長い時間がかかりましたが、亮平さんの情熱が絶えなかったおかげでようやくこの日を迎えることができました。撮影も見学させてもらいましたが、現場が和気あいあいととても楽しそうで、撮影も細部まで妥協がなく素晴らしかったです。いい役者さんたちとスタッフに関わっていただけていることを感じて、とても楽しみになりました。語弊があるかもしれませんが、漫画的な表現にこだわらず、映画的なリアルな面白さを追求してもらえたらうれしいです。

◆佐藤祐市監督 どこで聞いたのか? 定かでは有りませんが鈴木亮平くんがシティーハンターの大ファンだったというのは結構前から知っていました。もしかしたら、直接ご本人に聞いたのかも知れません。スタッフ・キャストに助けられながら、すてきな「アクション(もっこり)エンターテインメント」を目指してみんなと共に突き進んで行きたいと思っています。お楽しみに。

※■は狩の守が僚のツクリ