俳優山田裕貴(32)が“音の聞こえてくる漫画”と話題の人気コミックの映画化作品「BLUE GIANT」(立川譲監督、来年2月17日公開)で主人公・宮本大の声優を務めることが15日、分かった。他に宮本の友人の玉田俊二を岡山天音(28)、宮本とバンドを組む沢辺雪祈を間宮祥太朗(29)が担当する。

13年に漫画家の石塚真一氏が「ビッグコミック」で連載を開始、コミックの売り上げはシリーズ累計900万部を超える人気作。ジャズに魅了されてテナーサックスを始めた主人公宮本が、日本最高のジャズクラブに出演し、日本のジャズシーンを変えることを目指すストーリーだ。

原作のファンであることを公言してきた山田は「音楽の作品の中に、自分の音…声を入れるわけです。ものすごいプレッシャーでした」と抜てきに重圧や緊張があったという。それでも「(主人公の)大はどんな音でしゃべるのだろう。どんなリズムで話すのだろう。1音、1音、音を考えました。でも、考えていてはジャズじゃないと大が教えてくれているような気がして。魂を、音を込めました」とやり切った。

岡山はアフレコを行うにあたり、あらためて原作を読み返したという。原作も「最高でした」と評する一方「3人の演奏シーンは漫画とはまた違う、映画でしか魅せられない形として完成されており、そこにも興奮を覚えました。3人の男たちの大青春映画です」と映画の魅力を語った。

間宮は今映画がアニメーション初声優となった。声優として声を吹き込むことへの難しさを考え、当初はオファーを受けるかどうか迷いがあったというが、制作陣の熱意に応えて承諾。「分からない事だらけで正解も分からぬままでしたが、監督が丁寧に根気強く演出してくださいました。ジャズの熱、ジャズに生きる若者たちの熱、その熱が人に波状していく様、そういったエネルギーに圧倒される映画になるのではと、今から楽しみです」と語った。

立川監督は「山田さんは朴訥(ぼくとつ)で芯の強さを秘めた大の声を、間宮さんにはイケボで圧と繊細さを併せ持つ雪祈の声を、岡山さんには感情豊かで10代らしい等身大な玉田の声を演じていただきました。全員違って、全員いいです。お三方の芝居、ジャズってます」と原作の名せりふで3人を絶賛した。映画の音楽と劇中のピアノ演奏をジャズピアニストの上原ひろみが担当するなど、まさに「音」にこだわりが詰まった映画となる。