「第35回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」で助演女優賞を受賞した、清野菜名(28)のインタビューを担当した。

清野は「キングダム2」(佐藤信介監督)「異動辞令は音楽隊!」(内田英治監督)「ある男」(石川慶監督)の3作品で助演女優賞を受賞。“アクション女優”の壁を打開し、シリアスな役でも活躍した1年となった。

「キングダム2」では原作で人気のキャラクター、特殊な呼吸法を操る巫舞(みぶ)により、舞を踊るように戦う羌カイ役を演じた。アクションに定評のある清野も「新しい発見があった」というほど、人間離れしたアクションを伴う役だった。

「今までは単調な動きしかしていなかったけど、羌カイのスピード感を足すために、アクションに入る前にムーブを入れるんですけど、自分がそこまで頑張って早く動かなくても技術を足せばインパクトが出る。年齢を重ねてもそれを使えばアクションが出来るなという発見でした」と今後のアクションへの気概も感じさせる姿勢が印象的だった。

今回の取材では、スチール撮影のほか、動画用インタビューも行った。薄紫色のバルーンワンピースを着こなした、清野は“アクション女優”として有名になったとは思えないほど、そして22年3月に第1子を出産したとは思えないほど、きゃしゃでスタイル抜群だった。

取材場所に到着した際には緊張した面持ちだったが、スチール撮影ではすてきな笑顔を見せた。さらにカメラマンの「やったー! みたいな感じでお願いします」という要望には、満面の笑みでガッツボーズを決め、取材部屋にいた誰もが笑顔になってしまうほど。記者も心の中で「かわいい」を連呼していた。

清野は20年6月に俳優生田斗真(38)と結婚し、22年3月に第1子出産。5月には所属事務所移籍を発表。清野にとっても変化の多い年だったはず。22年を振り返り「今年はあっという間に過ぎ去った1年。おととしは結構(撮影が)続いていたので、どの作品も全く違う役ですごく、自分にとって挑戦出来た年でした」。作品について質問したときにも「挑戦」という言葉を何度も口にした。

記者は清野が一躍有名になった日本テレビ系「今日から俺は!!」(18年)での赤坂理子役にハマり、何度も見返していた。偶然同い年だったこともあり、作品を振り返る際には真剣に考え込む場面もある一方で、時折、「でも~やっぱり」「ホント。そうなんですよ~」「いや~大変でした!」とくだけた言葉を返してもらい、28歳の女性同士で話をしている気持ちにさせてくれた。

24年には、30代に突入する清野に「30代を目前にして、働き方や気持ちにも変化があると思うが、今後の目標はありますか?」と質問した。清野は「ん~どうしましょうね」と笑った。悩みが尽きないのは私だけではないのかも、とちょっと救われた気もした。

同時に「挑戦」と何度も口にし、実行し続ける清野に奮い立たされた。記者も23年はちょっとした何かに「挑戦」しなければと感じた。【加藤理沙】