女優吉田美佳子(23)が23日、東京・下北沢のB&Bで、初主演の短編映画「Reborn」(高波千恵子監督、今夏配信予定)の上映会&トークイベントを、プロデューサーの柳川勝則さん、高波監督とともに行った。

同作は、コロナ禍の21年6月に沖縄・石垣島で撮影。衣装、メーク含めて全て4人の少数チームで手がけ、吉田演じる主人公の女性の心の動きを描いた。

同作は今回が初めて一般公開となった。映画上映後に大きな拍手に包まれると、吉田は「うれしい」とファンの反応を受け止めた。

撮影はロケハン含めて1週間と過密スケジュールだったという。天候に恵まれないこともあり、雨が降れば、予定を変えて雲のない方に車を走らせて撮影をした。柳川プロデューサーも「移動しながらヘアメークして、着いたら着替えてこれ撮影、みたいな。将来は大スターになって欲しいんですけど、大スターだったら怒られるような撮影だった」と苦笑いで振り返った。そんな撮影を吉田は「考える時間がなくて逆に良かった」。続けて「自然と相対して芝居する。そこで感じたことがそのまま映像に出るんだなって思った。役者だとシーンが終わると帰って完成したものを見るということが多い。(今回は)編集まで立ち会わせていただいて、『この動きで表現できるんだ』ってわかった。音楽の打ち合わせも立ち会わせていただいた。プロフェッショナルの方が頑張ってくれて初めて映画ができるんだなと分かった」と話した。映画初監督作品となった高波監督も「みんなで作りあげた感じがした」と手応えを口にした。

吉田は「年を取って振り返ると、今がターニングポイントだったんじゃないかなって思える作品。落ち込んでもこんなふうにピンチをチャンスにっていうのがすごく感じて、雨だからダメじゃなくて晴れている方にいこうよっていう。日常でもそうだなって見て感じました。それを大事にしていきたいなって感じました。皆さんが見て感じることがあったらうれしいなって思います」と思いを伝えた。