俳優小倉一郎(71)が2日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演した。

小倉は17年に5歳年下女性と4度目の結婚をしたものの、昨年、両肺と胸骨、脳の計4カ所でがんが見つかったという。肺はステージ4だといい、医師からは余命1~2年と宣告されたという。

小倉によると、撮影中に足を骨折して整形外科に通院していたという。「その時、右の背中が痛いんですよ。足首に張る痛み止めの湿布を背中にも張って。でも、1カ月、2カ月くらいたっても痛みが引かないので、おかしいなって、診てもらったら、両方の肺にがんが見つかったんです。お医者さまからはステージ4で、抗がん剤も手術も、放射線も何をやっても無駄ですと言われました。余命は、まあ1年か2年ぐらいだと。まあ、なすすべはないという言い方で、何をやっても無駄っておっしゃいましたから、まあ驚きはしませんでした」と振り返った。

その後、2番目の妻との間に生まれた、3人の娘が病院を探してくれたという。

「専門病院をいろいろと探してくれて。県立がんセンターに行きました。調べたら、胸の骨と右の脳にも転移してることがわかり、それで放射線を当てたら、脳のがんは1回で消えました。すごいです。胸も1カ月ぐらい、放射線を当てたらこれも消えました。抗がん剤の点滴も打って、それで半年ぐらいで左の肺のがんが消えました。その1年後には、右の方のがんも、かなり小さくなりました。消えたら、抗がん剤はもういいですかって聞いたら、ちょっとでも残ってたらあちこち転移するといけないから、何年間か抗がん剤をやる必要があるというふうに言われました」などと話した。

副作用もなかったといい「薬のおかげだと思います。先生は、ステージ4でも大丈夫ですよと、副作用もない、いい薬がありますから大丈夫ですって言われて。最初は信じられなかったんですけど、おかげさまで、本当にがんが小さくなりました。先生は『そうね、薬が効いたんですね』って、淡々と言われて。涙があふれてきて、トイレで泣きました。娘たちには、トイレからメールしました」と語った。