菅野美穂(45)が、10月期テレビ朝日系ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」(木曜午後9時)に主演することが7日、分かった。地味ながら、明るくタフな“おっさん主婦”に挑み、新たなヒロイン像を見せる。

今年の「第27回手塚治虫文化賞」で「マンガ大賞」に選ばれた、入江喜和氏の話題作が原作。菅野演じる主婦の伊沢ゆりあは、刺しゅう教室を開いて穏やかに暮らしていたが、ある日小説家の夫が倒れ意識不明に。駆けつけた病院で夫の恋人を名乗る美青年と対面し、さらに夫を「パパ」と呼ぶ子供たちを連れた女性が現れる。連れ合いの“知らなかった顔”にがくぜんとするが、それでも介護をするべく全員を招いて同居を提案。平凡な主婦が、持ち前の忍耐力で人生の大波を乗り越えていく痛快作だ。

同局連ドラへの主演は、99年「恋の奇跡」以来24年ぶり。類を見ない辛抱強さで、初めてのあだ名は「おっさん」という役どころ。菅野は「ゆりあさんは石のような男前な女性」といい、「年齢を重ねた今だからこそ、より共感と尊敬の念を覚えるすごいヒロインです。今このタイミングで、この役と出会えるなんてめっけもの!」と喜ぶ。

プライベートでは2児の母。「育児に手がかかり、日々のノルマに追われている最中」と近況を明かしつつ、「体力・気合共にコンディションを整えながら、“眉間にしわを寄せて一生懸命生きているヒロイン”を魅力的に演じられたら」と意気込んでいる。