河内音頭家の河内家菊水丸(60)が25日、大阪市内のホテルで「盆踊りツアー」の出陣式パーティーを4年ぶりに開催した。

「還暦カンゲキ! 4年振りの盆踊りツアー出陣式パーティー・ステージ4 甲状腺癌手術から10年突破記念」と題されたパーティーには落語家桂文枝(79)ら約300人が出席した。和太鼓のリズムに合わせて菊水丸が河内音頭を歌唱すると、会場から大きな拍手が起こった。

コロナ禍で「バブル崩壊などいろいろあったが、コロナは直撃だった。1人でも多く集まってもらってホメられる商売なのに、人が集まってはいけないのがコロナだった」と振り返った。今夏はコロナ禍前の「8割ぐらい」に回復する見込みだといい、「新たな菊水丸をお見せしたい」と意気込んだ。

桂文枝は「大阪の夏は河内音頭です。河内音頭と言えば、河内家菊水丸。やっと河内音頭が聞ける夏が来た」と復活を喜んだ。

12年秋に甲状腺乳頭がんと診断された。診断された当初は声帯を失う危険性も指摘されたが、河内音頭家として声を失うことに「あきらめない」とセカンドオピニオンを受け、同年12月に手術した。気管支に巻き付いていたがん細胞、リンパに転移したがん細胞を摘出し、手術は成功した。がんの完治となる寛解(かんかい)となる5年をすぎ、10年も突破した。出席した執刀医は「10年がたち、完治と言ってもいい。おめでとうございます」。お墨付きに「感無量です」と声を震わせた。

2025年大阪・関西万博で盆踊りを披露することが大きな目標だ。「(万博期間となるお盆の)8月15日はスケジュールを空けています。着る着物も準備している。朗報を待つだけです」と正式オファーを心待ちにしている。