AAAのSHINJIRO(與真司郎=34)が26日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで「與真司郎announcement」を開き、自身がゲイであることを発表した。

黒色のジャケット姿で、やや緊張した面持ちでステージに登場。「芸能界デビュー前から含めて20年ぐらいの中で1番緊張しているかも。今日言うことは多分、本当にびっくりすると思うから。だけど最後まで聞いて欲しいなと思います」と話し始め、用意していた手紙を読み始めた。

「皆が望んでいる内容ではないかもしれません。理解するのに時間がかかる人がいるかもしれません。ただ、これから話すことで理解が深まり世界が変わってくれることを願います。僕自身、長い間たたかってきました。何年もの間、自分の一部を受け入れることができませんでした。それでも葛藤を乗り越えて、やっとこのことを打ち明ける決意ができました。それは僕がゲイであるということです。みんな多分、すごく驚いていると思うし、でも最後まで聞いて下さい。カミングアウトを決意するまでにすごく時間がかかりました。自分のセクシャリティを受け入れることができませんでした。認めてしまったら今度は世の中からアーティストとして認めてくれないかと恐怖を感じることもありました。悩みに悩んだ結果、大切にしている全ての人、僕自身のために本当のことをしっかり伝えることが誠意だと思いました。そして僕と同じ境遇の方々にも勇気を持つきっかけにして欲しかった。1人ではないと。今日まで2つの道しかないと思っていました。1つ目は本来の自分を受け入れずに活動すること。もう1つはエンターテインメントの世界から退いてひっそりと暮らすことでした。でもたくさん考えて3つ目の選択肢にたどりつきました。それは公表した上で活動を続けるということです。ありのままの自分として生きることを諦めたくなかった。これを機に全く違う人間になるわけではない。打ち明けたことで本来の自分を分かってもらって距離が縮まることを願っています。ゲイであることを理解するまでに時間はかかりました。今振り返ればその認識は昔からありました。子どものころ、テレビでLGBTQが面白おかしく扱っている時代でした。その頃はインターネットが普及していなかったので疑問を持っても知る機会がありませんでした。その事は自分が間違っているんだ、自分がおかしい…(こらえ切れずにおえつ交じりに号泣)。だからそのころは自分が間違っているんだと思っていました。感情を押し殺していました。そんな中で14歳でエンターテインメントに入って忙しくて、気付いたら自分の疑問や悩みが多忙な日々にまぎれていました。その頃からたくさんの方々に支えてもらっていましたが、どこか独りぼっちのような感覚でした。そんな生き方をしている内にメンタルに影響が出てくると思い、海外に移住を考えました。行き始めたころの話ですが、男性同士が街中でキスしているのを見て衝撃を受けました。周りの人で気にしている人は誰もいませんでした。その時、初めて自分は1人ではないとほっとしました。堂々と幸せになる道はあると希望がわいてきました。LGBTQ+であろうと、どんな人間であろうと幸せに生きる権利があると気付きました。だから自分らしく生きていこうと自分に向き合っていくことになりました。日本ではオープンに話し合う事は少ないと思いますので難しいと思っています。さまざまな固定概念によって悩んでいる方々がたくさんいます。ハラスメント、いじめ、世間的なプレッシャーによって精神的にダメージを受ける人も少なくありません。とある記事を読んで得た情報ですが、LGBTQ+と自認している方の内、48%が自殺を考えたことがあり、その内の12%が実際に行動にうつしたことがあるという統計データが出たそうです。理解されずに自分のことを攻め続けて、追い込まれてしまう方がこれだけいるというのを多くの方に知ってもらいたいです。発表に驚いている方もいると思います。受け止めるのに時間がかかることも理解しています。母にカミングアウトした時、幸い、母は僕のことを受け入れてくれました。しかし公にカミングアウトしたいと話した時にひどいバッシングを受けると心配して反対されました。でも時間がたつにつれて母も一緒に考えてくれ、公にカミングアウトすることも賛成してくれました。私のウェブサイトを見て頂くとLGBTQ+に関するリンクがいくつかはってあります。これを機に助けを必要としている方に知ってもらいたいと思いました。LGBTQ+の多くはいじめを受けたり、平等ではない扱いを受けています。でも希望はあると思うし、世界は変わっていると思います。ネガティブなことも、みんなと力を合わせればポジティブなことに変えられると思います。あなたは絶対に1人じゃない。僕はあなたのことを全力で応援します。堂々と生きて欲しい。ただカミングアウトするかしないかは個人の選択の自由です。したいと思っているならば、周りにサポートしてくれる人を見つけてからが心強いと思います。支えてくれる方は必ずいます。ゲイだからと言ってこれまでの自分が変わってしまうことはありません。今のままでも幸せです。これからも変わらずに生きていきます」

SHINJIROは男女混合パフォーマンスグループAAAのメンバーとして、05年9月にシングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。21年にグループが活動休止期間に入るまで、ドームツアーを5回開催するなど精力的に活動してきた。また、ソロアーティストとして19年に初のソロアリーナライブを開催。23年6月にエイベックスとの専属契約が満了となり、独立した。現在はアーティスト活動も休止しながら、拠点を米ロサンゼルスに移している。