元乃木坂46の齋藤飛鳥(25)が、10月12日開始のフジテレビ系連続ドラマ「いちばんすきな花」(木曜午後10時、初回20分拡大)で、同局系連ドラに初出演することが24日、分かった。グループ卒業後、10月期ではTBS系MBS制作「マイホームヒーロー」の出演も決まっており、ダブルでの連ドラ出演となる。齋藤は4人の主人公が交わる“クアトロ主演”の1人、多部未華子(34)演じる潮ゆくえの8歳下の妹・このみを演じる。

昨秋に話題を呼んだ「silent」のプロデュース担当の村瀬健氏と脚本の生方美久氏が今作で再びタッグを組む。村瀬氏が齋藤を起用した理由を明かした。

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-齋藤について

「齋藤飛鳥さんのことは、かなり早い段階から気になっていました。なんというか、乃木坂46の中でいつも異質感をまとっていて、その不思議な空気感がずっと気になっていたんです。根拠はまったくなかったんですけど、女優さんに向いてるんじゃないかなって勝手に思って見ていました」

-見た出演作品は

「映画『あの頃、君を追いかけた』を見たんです。そこで見た齋藤さんは最高でした。“やっぱりすごい女優さんだったんだ!”と思いました。山田裕貴さん演じる浩介にひたすら愛される役だったんですけど、愛されるだけの説得力がものすごくあったんです」

-魅力について

「齋藤さんの演じた真愛が、かわいいとか優しいとか、そういうことだけじゃなく、なんかもう言葉にできない不思議な魅力にあふれていて、“この子ならここまで本気で好きになるのもわかる!”と心底思えて、深く感情移入することができました。しかも、その上で、この映画の中でもやっぱりなんともいえない異質感をまとっていたんですよね。共感できるのに、異質感もある。なんとも不思議な魅力を持った特別な女優さんだな、と強く感じました。それ以来、“いつか僕の作品でちょっと変わった不思議な雰囲気をもった女の子の役を作ることになったらぜひお願いしよう”、と思い、ひそかにチャンスを狙っていました。そして今回、まさにその時が来たのです」

-役柄について

「このドラマで齋藤さんに演じていただくこのみは、まさにちょっと変わった不思議な女の子です。多部未華子さん演じる姉・ゆくえと2人で暮らしているのですが、不思議な距離感を保ちつつ、ゆくえのことをちょっとだけ冷めた目も含めて冷静に見ています。何を考えているのかまったくわからない、と思うような突拍子もない行動をとったかと思えば、とんでもなく芯を食った人生の真理みたいなことをさらっと言ってゆくえをドキッとさせることもある。なんともいえない不思議な魅力にあふれたキャラクターです」

-“クアトロ主演”との関係性

「僕が乃木坂の齋藤さんに感じた感覚と同じように、このみもこのドラマの中で1人だけ不思議な異質感をまとっています。異質なのに魅力的。ひそかに狙っていた、“齋藤飛鳥さんにしかできない、ちょっと見たことのない不思議で異質で魅力的な女の子”が誕生するはずです。多部さんはもちろん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さんとの間に生まれる化学反応も含めて、楽しみにしていてください」

◆「いちばんすきな花」 “男女の間に友情は成立するのか?”をテーマにくすっと笑って、ふわっと泣ける、新しいスタイルを確立する。違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく。そんな4人の主人公を多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠の“クアトロ主演”が盛り上げる。