来春放送開始の24年前期連続テレビ小説「虎に翼」が28日、茨城県つくばみらい市のオープンセットでクランクインした。

主人公、猪爪寅子を演じる、伊藤沙莉(29)も初日から参加し、大学の仲間達とのシーンを中心に撮影がスタートした。

同作は日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となる三淵嘉子さんがモデルの物語。石田ゆり子、仲野太賀、岩田剛典、松山ケンイチ、小林薫らの出演も決定している。

伊藤は「ついに初日の撮影を迎えました! スタッフさんやキャストの皆さんがいい雰囲気の現場にしてくださっていて、ありがたい」とした上で「1年間同じ役を演じるということも、あまりない経験です。長期間の撮影になるので、いろんなことがあると思いますが、常に大きな軸となっていければいいなと思っています。皆さんも自分自身も楽しくいられるように心がけたいです」。

続けて「寅子はとてもまっすぐな子なので、真正面から見ていただきたいです。これまでの朝ドラにあまりなかったタイプのヒロインだと思います。頑張る人たちや、一生懸命に生きている人たちが描かれているので、元気とすてきな時間をお届けできればと思います。見守っていただけたらうれしいです」とコメントしている。

制作統括の尾崎裕和氏は「晴れわたる青空のもと、伊藤沙莉さん演じる私たちの猪爪寅子が力強い第1歩を踏み出しました。実は寅子のモデルの三淵嘉子さんは『ブギウギ』ヒロインのモデル笠置シヅ子さんと同じ大正3年生まれ、同時代を生きた女性です。これから放送まで約半年、来週から放送の『ブギウギ』を楽しんでいただきながら、『虎に翼』も楽しみにしていただければうれしいです」としている。

また、番組ロゴも発表された。社会の矛盾や不平等と格闘しながらも、希望を持って未来を見つめる寅子や当時の女性たちへの敬意を込めているという。