SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が今月設立予定の新たなエージェント会社社長に、コンサルティング会社「株式会社スピーディ」社長の福田淳氏(58)が就任する方針が決まったことが10月31日、分かった。

SMILE-UP.社長の東山紀之(57)が、被害者救済業務専念のため新会社の社長兼任を断念。新会社でも副社長を務める井ノ原快彦(47)の求心力も注目される。

福田氏はこれまでソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務めたほか、17年に「スピーディ」設立後は、多岐にわたる企業の経営を行い、タレントエージェント業やスタートアップ投資、出版業など幅広く活躍し、“敏腕”として知られている。

複数の関係者によると、福田氏はSMILE-UP.が新たに取り組むタレントとのエージェント契約に関する実績などが評価され、新社長候補に浮上したという。社内でも方針は共有されており、今月中旬までに正式発表されるとみられる。同社は「新たに立ち上げる予定の会社につきましては、現在、各種手続きを進めているところです。経営体制や社名などの詳細につきましては、決まり次第、公表する予定でおります」としている。

SMILE-UP.社は10月2日に記者会見を開き、ジャニーズ事務所からの社名変更を発表。同社は被害者の補償に専念し、補償が終了次第廃業すると説明していた。所属タレントは、11月設立予定の新エージェント会社に希望者全員が移籍し、マネジメント契約かエージェント契約かを選択する。新会社の社名はファンクラブを通じて10月31日まで公募した。

東山は新会社の社長も兼任するとしていたが、被害者補償に専念するために断念したという。会見では年内いっぱいでのタレント業引退を発表し、「人生をかけてこの問題に取り組む」と述べていた。10月から被害者と対面するなど、被害者救済委員会とも連携しながら準備を進めている。今後は藤島ジュリー景子前社長(57)らとともに、11月からスタートする予定の被害者補償業務にあたる。

先月SMILE-UP.の副社長に就任した井ノ原は、新会社でも副社長を務める。昨年から若手タレント「ジュニア」の育成やプロデュースを担当しており、人徳もある。東山が社長就任を断念した分、タレント周りのケアなど、新会社ではより井ノ原に求められる役割が増える。外部から招聘(しょうへい)した福田氏とタッグを組み、奔走していくことになりそうだ。