今月22日に結成57周年記念の新曲「はじまりの渚」(作詞ザ・ワイルドワンズ、作曲弾厚作)を発売するグループサウンズ、ザ・ワイルドワンズが5日、東京・ティアラこうとう大ホールでコンサート「お楽しみはこれからだ!2023秋」を開いた。

開演前に取材に応じて、グループのこれまで、そしてこれからについて話した。1966年(昭41)11月に「想い出の渚」でデビュー。5人組だったメンバーは14年に63歳でキーボードの渡辺茂樹さん、15年には74歳でリーダーでギターの加瀬邦彦さんが亡くなっている。現在はドラムの植田芳暁(75)ギターの鳥塚しげき(76)ベースの島英二(76)に、加瀬さんの次男の加瀬友貴(41)がギターで加わっての4人編成だ。

これまでを振り返って、島は「ひと言で言うと、意外と早かった。コロナ禍の時は心配したけど、今はノリにノッている。メンバーが動ける限りは続けていきたい」。鳥塚は「アッという間であり、長かったなと感じる。楽しい思い出しか感じない57年間だった」。植田は「同窓会に出ると『お前、まだやってるのか。すごいな』と業界じゃない友人に言われる。そういう時、しみじみいいグループに出合ったなと感じます。私たちは後期高齢者バンド、KKB」と笑った。

加瀬は「15年に父が亡くなって16年の春から参加させていただいています。オリジナルのメンバーが、これだけ楽しくやっているグループは他にない。光栄ですね」と話した。

この日、初披露の「はじまりの渚」は、弾厚作こと加山雄三(86)の作曲。加山は、昨年のNHK紅白歌合戦でステージから引退した。植田は「歌わないけど作曲は続けるというので、みんなで加山さんにお願いに行きました。数日後に『この歌、どうかな』と出して来てくれました。作詞は4人でやりました。作詞・ワイルドワンズ、作曲・弾厚作、そして編曲がミッキー吉野。75歳のおじさんが新曲を作るのは、なかかなかのエネルギーと勇気がいる。幸せですね。おじいさんだから体温は下がるけど、熱量は下がらない(笑い)」。鳥塚は「ミッキー吉野にアレンジをお願いしたら、加山さんの<歌詞>ラ、ラ、ラ~ というデモテープから想像を絶する曲が出来た」。島は「加山さんから『ワンズに合ってるといいな』と言われました。喜んで応援してくれています」と話した。

植田、鳥塚、島の3人は、それぞれ10数年前にがんを発症したが、闘病して乗り越えた。植田は「その時は“ワイルドがんズ”と言ってました(笑い)」。鳥塚は「みんな、割りと初期的ながんだった。次にがんにならないようにしている」。島は「ワイルドワンズの一員という責任があるので、お酒とタバコを止めて、ウオーキングを始めた」と空かした。

植田は「これができないという引き算より、これができるという足し算でやっていく。ステップ・バイ・ステップ、ワン・バイ・ワン。まずは健康であることが第一。コンサートをモチベーションにして頑張っていく」。鳥塚は「1年、1年、取りあえず来年の58周年を目指して頑張る。その先に60周年がある」と話した。