女子プロボウラー名和秋(なわ・あき=44)が11月に芸能事務所アミューズに所属し、活動している。プロボウラーがアミューズに所属するのは初めてで、芸能界でも異例ということで、インタビューした。
所属のきっかけと経緯は、アミューズの先輩、サザンオールスターズ桑田佳祐の発案で18年に発足したボウリング大会「KUWATA CUP」で、エキシビションマッチに出場したり、実行委員としてたずさわったことだったそう。
今年、所属の打診を受けた時のことを「来年の『KUWATA CUP』に向けてのお話かなと思っていたので、本当に驚きました。でも、すぐにワクワクして、うれしい! という気持ちになって前のめりでお話を聞きました」と振り返っていた。
父はドリラーと呼ばれるボウリング球に穴を開ける技術者、母は元プロボウラー。両親の影響や、名和の話しぶりからもボウリング愛をビシビシ感じるので、幼少期からずっと親しんできたのかと思いきや、始めたのは高校1年だったという。子供のころに家族でボウリングに行ったところ、名和いわく「本気ボウリング」で嫌になってしまったのだという。
高校まではバレーボールに励んだが、身長が伸びずに断念。父の勧めで、ボウリングをやってみることにしたそうだ。「最初は本当におもしろくなくて。父がすごく怖かったですし。怖くてやめられなかったっていうのもあります」と話していた。反発して練習をサボり、軽く”失踪”したこともあったそうで「母が警察に電話しそうになったので、親に迷惑かけてしまう! と。めちゃくちゃ怒られましたし、反省しました」。ボウリングへの反発心を明かしつつ、どこか楽しそうなのが印象的だった。
ちなみに父は中山律子プロの球の穴開けも行っていたというドリラーだという。名和は20代半ばでプロになった後で、周囲から父のすごさを聞いたりしたそうだ。母もプロボウラーがいかに大変かということは一切口にしなかったのだとか。同じ道に進んでみたからこそ、両親のことを理解できる部分もあったのかもしれない。今回のアミューズ所属について、名和は「両親がとても喜んでくれて、『本当に現役最後にできることだね』と言ってくれました」とうれしそうだった。
名和にはボウリングをメジャースポーツにしたいという夢がある。「レジャーのイメージが強くて、1度はやったことがあるという人が多いのに、メジャースポーツとして認識されていない。夜のスポーツニュースに、野球やサッカー、ゴルフと並んで、ボウリングの試合を取り上げてほしいですね。ワールドカップなど国際大会もありますし、プロ選手にはランキングもあっておもしろいですよ」と言う。
夢の実現の第1歩として、積極的に発信していくつもりだ。「若いプロボウラーの子たちにとっての、夢の1つの選択肢になるといいなと思っています」と、次世代へつなぐことも視野に入れている。【小林千穂】



