今年に入って、Kinki Kidsの2人が相次いで日刊スポーツの1面を飾った。
1月12日には堂本剛(44)がももいろクローバーZ百田夏菜子(29)と結婚を発表。親しい人たちもびっくりの、文字通りの電撃発表だった。
同21日には堂本光一(45)が24年続けた主演ミュージカル「Endless SHOCK」の年内終了を明らかにした。こちらも取材陣から驚きの声が上がる突然の発表だった。
ともに数年前から胸に秘め、意を決しての発表だったようだが、剛が百田と連名で発表したコメントには「皆さまのお心が少しでも平安に向かいますよう」と年明けから相次いだ暗いニュースへの思いが込められていた。
一方の光一は「豪華なキャストの皆さんに集まっていただき、最後盛大に花火を打ち上げようかな、というイメージです」と、もっともいい時に幕を引こうという率直な思いを口にした。
気配りと美意識。2人の「らしさ」がにじんでいたと思う。
9年前になるが、間を置かずにそれぞれをインタビューする機会があり、その違いを実感したことを覚えている。
当時、剛はドラマ「プラトニック」(NHKBSプレミアム)に主演。久々にシリアスな演技に取り組んでいた。
「今回モニターに映っている自分を見てかゆいですもん。ものすごいまじめなことを言ってんなって。別人を見ているような感じで面白かったですけど」
自分を俯瞰(ふかん)するようなコメントが印象的だった。自殺に追い込まれる中学生を演じた注目作「人間・失格」以来、20年ぶりの野島伸司脚本作でもあった。
「前回は10代前半だったし、光一と電車でスタジオに通ってましたから。いじめられるシーンは精神的にもしんどかった。野島さんの作品はいつもしんどくて、だから楽しい」
ふわっとした話し方で、的を射たことを言う。何事も「楽しみたい」という思いが伝わってきた。
出身地奈良県への思いも強く、記事にはならないような雑談にも進んで応じてくれた。
対照的に光一は当時からひたすらストイックな人だった。取材したのは「Endless SHOCK」の公演を控えて、稽古真っ盛りの時。自ら「典型的なB型オタク気質」と言うだけあって、公演中の行動は起床から就寝まで、風呂、メーク、食事の取り方に至るまで事細かに順番を決めているという。
「毎日やってるとトラブルもあれば自分で納得いかないこともある。不器用だからせめて隙のない生活でちゃんとミスに向き合いたい」
この2年前の公演中には東日本大震災があった。
「森光子さんがおっしゃっていた『ステージに立てる喜び』を実感しました。毎日ステージに立てるのは決して当たり前じゃないんだって」
震災当日は突然の中止に観客全員を握手で送ったという。
いつも全力の取り組みを「好きでやっていることですから」とさりげなく言った。
写真撮影の受け方も対照的で、剛はカメラマンの要求通りに何度でもポーズを変えた。一方の光一は、数ポーズ取ると、「もう撮れましたよね」と照れくさそうに終了を示唆した。
撮影も「楽しみたい」剛と、一刻も早く「好きな稽古」に戻りたい光一の心中の現れではなかったかと思っている。【相原斎】



