俳優堀田眞三(78)が東京・渋谷伝承ホールで、23日初日の舞台「獅子」(27日まで)、同じく来月11~15日の舞台「時は今 天が下しる 桔梗かな」に出演する。80代を前に酷暑の中で連日、舞台、稽古に汗を流す堀田に聞いてみた。
「獅子」では第2次世界大戦時の満州を舞台に、社会派映画で知られた新藤兼人監督をモデルとした役。本能寺の変を新たな解釈で描く「時は今-」では、羽柴秀吉を演じる。
「獅子」について「戦争を描いているわけですから、それが色濃く残っている時代に生まれた自分にとっては財産になる」。「時は-」の秀吉役については「ありがたいですよね。主役はもちろん光秀だけど、信長、そして秀吉と3人がメインになる。でも、秀吉役って言われた時は『俺でいいの』と思った。軽い感じのイメージなのに、僕は顔が濃いから(笑い)。メークを工夫します」と話している。
1963年(昭38)に第11期東映ニューフェース。翌年、映画「くノ一化粧」でデビューして、今までに映画、テレビ、ビデオ、舞台合わせて2000本以上の作品に出演してきた。「俳優人生61年目。まだ、こういう風に元気でやっているから、周りから『絶滅危惧種』って言われています」と笑いながら、グイッとビールのグラスを傾ける。
原田芳雄、地井武男、夏八木勲、蟹江敬三、寺田農…。1人、1人の名前を口にして「みんな戦中に生まれて、一緒に現場で戦ってきた仲間が天に召されている。昔の仲間から連絡が来て『お前、まだ元気でやれているのか。すごいな、とにかく頑張ってくれ』って言ってくれる。立派な“死に花”を咲かせられるよう頑張ります」と誓った。
61年のキャリアを振り返り「運ですよ、運」と言い切る。「人との出会いに勝る才能はない。安藤昇さん、佐藤純弥監督…いろいろな人に世話になった」と感謝の言葉を口にする。今年4月に公開された映画「霧の淵」では、山の中で嫁と旅館を営む老人を演じて、健在ぶりを示した。「日本人なのに濃い顔が珍しいのか、海外からもオファーが来るんですよね。ロシア、韓国、台湾…うれしいね」と笑う。
BSフジのバラエティー「クイズ!脳ベルSHOW」では解答者としても活躍。「好き勝手にしゃべっても、司会の岡田圭右(ますだおかだ)さんが、きっちりツッコんでくれるから楽しいね」と話している。【小谷野俊哉】
◆堀田眞三(ほった・しんぞう)1945年(昭20)10月20日生まれ、熊本県御所浦町(現天草市)出身。63年第11期東映ニューフェース。64年映画「くノ一化粧」で俳優デビュー。70~72年TBS「キイハンター」、73年映画「やくざと抗争 実録安藤組」、79~80年TBS系「仮面ライダー」、10年NHK大河「龍馬伝」などに出演。176センチ。血液型O。



