俳優陣内孝則(67)が3日、都内で行われた「第23回グッドエイジャー賞」授賞式に出席した。「活きいき・楽しく・かっこよく」をテーマに魅力ある人生を送っていくことから選ばれた。

陣内は「遠く中東のアラブに“人が幸福になるための5つの方法”ということわざがあります。それはさて置き、本日はお足元がちゃんとした中、足を運んでいただきありがとうございます。まさか、自分が社会貢献をしているとは思わず、栄えある賞をいただきました。海の向こうでゴールデングローブ賞、エミー賞の真田広之さんと肩を並べたかなと思っております。ありがとうございます」と冗談交じりに感謝の言葉を述べた。

1980年(昭55)にロックバンド、ザ・ロッカーズのボーカルとしてメジャーデビュー。当時の写真を見ながら「私的には“青の時代”と呼んでいます。パンクロックというのは下手くそでもできるんです。だから売れませんでした。博多から出てきたバンドが多くて明太ロックと呼ばれてました。歌よりけんかで勝とうと思っていました」と振り返った。

その後、82年に映画「爆裂都市BURST CITY」で俳優デビューした。「あの頃は伸び悩んでましたね。ミュージシャン好きなプロデューサーがいたんですよ。最初に武田鉄矢さんを使ったりしてた。その後に舞台をやって、倉本聰先生が見に来てくれて食えるようになりました」。

それから43年、俳優としての原点になる言葉がある。「大作曲家の浜口庫之助先生と2人で飲みに行って『君は資本はなんだい。君は人を楽しませたいとか、感動させたいとかいう気持ちがあるだろう。それが資本なんだよ』と言われました。何も考えないでものを言っているようで、意外と考えているんですよ」と笑った。

そしてグッドエイジャーとしての生き方について「年齢的に抗う方もいますが、僕は抗わない、頑張らない、あるがままに生きるということ。とにかく、毎日、毎日、幸せでいたい」。そして、冒頭で口にした「アラブのことわざ」を披露。「1日だけ幸せでいたければ髪を切れ。1週間だけ幸せでいたければ結婚しろ。1カ月だけ幸せいたければ馬を飼え。1年だけ幸せでいたければ家を建てろ。一生幸せでいたければ正直に生きろ。でも、正直に生きるって難しいんですよ。だって、今にも死にそうな人に『死にそうですね』って言えないでしょう」と話した。

受賞した理由について「よく分かんないです、なんで私がもらうのか。でも、確かに私、かっこいいですからね(笑い)。若い時は、先輩の俳優たちが病気と死んだ人の話しかしないのと見て、ああはなりたくないと思っていました。でも今、そうなっています。集まると勝新太郎さんや内田裕也さんの話をしているし、病気もしました。これからも気張らずに頑張りたいと思います」と話した。