女優團遥香(32)と俳優皆川暢二(37)が17日、都内でダブル主演映画「寝る映画」(曽根剛監督)の初日舞台あいさつに登場した。

團が演じる目が見えないユキと、皆川が演じる耳が聞こえないケンの夫婦が、仮想現実の世界でさまざまな困難を乗り越える。全編にポエティックな詩のフレーズと音楽が流れ、観客が眠りながら見ることを前提とした「無意識の没入型シネマ」という。

ベトナムでの2年前の撮影を振り返った團は「斬新なテーマで寝られる映画です(笑い)。曽根監督がベトナムで食あたりになったのが衝撃的すぎました」。急に体調が悪化した曽根監督は、すごい勢いで吐いていたという。「でも、それを感じさせないくらいの映像美の作品です。ベトナムの美しい景色の所に行けたのは財産になったなと思います」と笑顔を見せた。

撮影から公開までの間、昨年1月にバスケットBリーグ千葉ジェッツふなばし原修太(31)と結婚して、同6月には長女を出産した。「2年間の間に大きな変化があったので、結婚する前の姿を撮っていただいていたのはありがたいですね」と話した。

皆川は「撮影でゲリラ的にベトナムのマーケットとか路地裏を練り歩きました。そういう世界観の中で撮ったんですけど、現地の人に溶け込んでいて、チャレンジャーの曽根監督らしいなと思いました。僕の中でも強くなれた、貴重な経験をさせていただきました」と話した。

生まれつき耳が聞こえない女優忍足亜希子(55)は、AIの役で出演、モナコ映画祭で助演女優賞を受賞した。「AI役は初めてで、不思議な世界にいる役でした。今まで経験したことのない新しい感じを楽しむことができました」と話した。

制作費300万円で18年に興行収入30億円超の大ヒットになった映画「カメラを止めるな!」の撮影を担当した曽根監督は、ベトナムでの食あたりを振り返って「死ぬんじゃないかと思いました。『寝る映画』は眠れる映画。公開はまだまだ続くし、そのうちネットでも配信されるかもしれません。そういった時に寝る前に、この映画を見て寝ていただくといいのかなと思います」と話した。