タレントで女優の丸山礼(28)が、26年前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」に出演する。朝ドラは初出演。ヒロイン・一ノ瀬りん(見上愛)の家の隣人・中山マツを演じる。

24年1月末にインタビューする機会に恵まれた。テレビで見ていた印象と変わることなく、朗らかな人柄。気遣いにも助けられた。 インタビュー中、丸山が机の上に置かれていたペットボトルの水を飲むと、記者にも「飲んでください」と差し出してくれた。記者が緊張気味なのを察してだったのか、丸山は「じゃあ乾杯しましょう!」とおどけ、同席していたマネジャーにも声をかけた。そのまま、女3人、小さく輪になって喉を潤した。こんなに気さくに接してくれるのかとあっけにとられたが、今思えば丸山の細やかな気遣いだったと思う。

16年4月に事務所に入所し、バラエティー番組などでの活躍を経て、20年に女優業に本格進出。役者として一躍注目を集めたのは、主演したNHK「ワタシってサバサバしてるから」(23年)。「自称サバサバ」のクセ強め女性を鮮やかに演じた演技は好評。ドラマの視聴者だけでなく、SNSでのバズり(拡散)の波に乗って、若い世代への知名度もさらに高まった。

当時のインタビューで丸山は、勢いづく女優業について問うと「何でもやりたいです。ペーペー中のペーペーなので、どこにでも放り込んで欲しいという気持ちでいます」と語っていた。謙虚で貪欲。「ワタサバ」以降、地上波GP帯連ドラ、大河ドラマ、堅調にキャリアを重ねている。

本人いわく、自身のMBTI診断(性格タイプ診断)は、いわゆる内向的な性格に分類される「ISFP」という。「外交的になりたいです。すぐ落ち込むし、考えなくて良いことまで考えたりするから、そういうのを払拭したくて。いろんな人に憧れます。女の芸人さんはみんな演技が上手なので『この人こうやっているな』『負けたくない』とか思ったりもします」。

控えめな部分はある。ただ、「超負けず嫌い」だと自覚する。それを物語るエピソードもある。中学時代、体育の授業での一コマ。「水泳を9年間やっていたので体力には自信があったんですけど、中1の時、張り合っていた親友に50メートル走で負けちゃって。悔しくてシャーペンを折りました(笑い)自分ができると思い込んでて負けちゃって…」と赤面。折れたシャーペンは「直して使いました」と律義。周囲も爆笑ものだった。

やっぱり面白い。明るさも、ハングリーさも武器。天井知らずの活躍を陰ながら楽しみにしている。【望月千草】