中村倫也(38)がが19日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた板垣李光人(23)主演のアニメ映画「ペリリュー ー楽園のゲルニカー」(久慈悟郎監督、12月5日公開)東京プレミアに登壇。上白石萌音(27)が歌う主題歌「奇跡のようなこと」が流れる中、入場すると、満員の観客で埋め尽くされた客席を前にした冒頭のあいさつで「届けたくて、見て欲しくて…題材が題材(戦争)なんで。でも、上白石さんの歌でほどけました。横になりたいくらい」と口にして、客席を笑わせた。

「ペリリュー-」は、第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した漫画家・武田一義氏の同名漫画をアニメ映画化し、同氏が映画の共同脚本も務めた。板垣は、太平洋戦争末期の昭和19年に、南国のペリリュー島にいた21歳の日本兵士・田丸を演じた。田丸は漫画家志望の才を買われ、亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」を命じられる。同9月15日に4万人以上の米軍による攻撃が始まり、1万人の日本軍は満身創痍(そうい)のまま持久戦を強いられてゆく。その中、時にウソを交え仲間の死を美談に仕立てる田丸を、中村が演じる同期ながら頼れる相棒の上等兵・吉敷佳助が支える。最後まで生き残った日本兵はわずか34人の中、懸命に生きようとした2人を描く。

中村は、アフレコを振り返った武田氏から「吉敷は、声が格好良い方がやれば、その人なりになると思っていたが、中村さんの吉敷が、僕の思っていたのと違っていた」との声が出ると「問題がありますね」とツッコんだ。武田氏から「大丈夫です、逆転があるんで。格好良さが前面に出るのではなく、バックボーンとしての頼れるお兄ちゃん、田舎を出たことがない素朴な好青年というのが、中村さんの声は表現していた。別の側面があるのを、エピソードが出る前から感じさせてくれて、うれしかった」と絶賛の声が出ると笑みを浮かべた。そして「良かった、逆転があって。降りるところだった」とジョークを飛ばした。

中村は、フォトセッション時に再び「奇跡のようなこと」が流れると「癒やされる」と喜んだ。すると、すかさず、板垣から「寝ないで下さい」とツッコまれ、笑った。