元TBSアナウンサーで、「ザ・ベストテン」(TBS系)「ニュースステーション」(テレビ朝日系)などで活躍した久米宏(くめ・ひろし)さんが1日、肺がんのため、81歳で亡くなった。所属事務所が13日、発表した。
「ニュースステーション」の後番組となるテレビ朝日系「報道ステーション」は同日、久米さんの訃報を受け「特別版」を放送。ビルの立ち並ぶグラフィックの映像とサックスがメインの当時のテーマ曲で「ニュースステーション」のオープニングを再現して始まった。大越健介キャスターは「時に厳しく、そして痛快に、縦横無尽のスタジオワークでニュースの本質に迫る姿は、テレビ報道の“革命児”そのものでした」としのんだ。
久米さんの「Nステ」での映像も多数放送。小木逸平アナは「ニュースステーション初代プロデューサー、テレビ朝日、早河洋会長のコメントです」とコメントを読み上げた。
早河氏はコメントで「久米宏さんには、2004年3月までの18年を超える長きにわたりご出演いただき、テレビ司会者としての天賦の才と、ニュース番組のメインキャスターとしての見識で、当社の報道に多大な貢献を頂きました。ともに昭和19年生まれの初代プロデューサーとキャスターの関係で、濃密で充実した番組づくりの日々を過ごすことができました。4795回、平均視聴率14・4%は大衆に支持された久米さんの不滅の記録です。永年のご功績に深く感謝申し上げ、心からのご冥福をお祈り致します」と追悼した。
久米さんは、1985年10月から2004年3月まで、同局系「ニュースステーション」のメインキャスターを務めた。分かりやすさと、歯に衣(きぬ)着せぬコメントで、それまでアナウンサーが与えられた原稿を読むスタイルが主流だったニュース番組に革命を起こした。18年半で放送回数4795回、平均視聴率14・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
04年3月26日、最後の放送では、手酌のビールを一気に飲み干し、18年半の歴史に自ら幕を引いた。翌4月から、元テレビ朝日アナウンサーの古舘伊知郎がメインキャスターを務める後継番組「報道ステーション」がスタート。古舘が16年3月をもって降板すると、同局の富川悠太、小木逸平アナらがメインキャスターを務め、21年10月からは元NHKの大越健介氏がメインキャスターに就任した。



