女優池田朱那(24)が活躍の幅を広げている。昨年は秋に配信開始されたNetflixドラマ「今際の国のアリス シーズン3」にユナ役で出演して印象的な演技で存在感を示したほか、年末からはショートドラマアプリ「BUMP」で主演作「私がわたしを売る理由」も公開。1月クールはテレビ東京系連続ドラマ「婚活バトルフィールド37」への出演、3月には主演映画「東京逃避行」公開も控えるなど出演の続く気鋭の注目株に話を聞いた。
“令和の野球少女”として注目された若者は、本格派女優の道筋をしっかりと歩んでいる。「今際の国のアリス」ではシーズン3からの登場キャラクターながら、岩永丞威演じる消防士、イツキの妹ユナを熱演。兄妹の絆や感情を繊細な演技で表現し、話題を呼んだ。
池田は自身のSNSなどに海外の視聴者からの反響も多かったと明かし「率直な感想のメッセージだったり、すてきな言葉をいただいただいたり、ユナのシーンの切り抜き動画とかも見かけました。私、もともと海外はインドネシアのフォロワーさんが多くて、次が台湾だったかな。海外にも作品が届いていることが実感できてうれしかったです」と笑顔で振り返った。山﨑賢人と土屋太鳳のダブル主演でシーズン1から話題を呼んだ大作。原作にはいないオリジナルキャラクターとして、オーディションで途中加入のチャンスをつかんだ。「何の作品のオーディションかわからない状態で、老若男女混ざった状態で受けました。数カ月後に『決まったよ』と教えていただいて、台本を読んだらとてもありがたい役をいただけたんだと、そこで知りました」。
現場では山﨑と土屋以外は初出演という演者も多かったといい「みなさん接しやすくて、できあがっている輪に入っていくつもりで緊張していたんですけど、ウエルカム雰囲気で迎えていただきました。山﨑さんや土屋さんも休憩時間にお話ししてくださったりして、楽しくやれたのでありがたかったです」と話す。Netflix作品は初出演。撮影手法もこれまでと違うものを体験したといい「時間が限られているので、シーンの間で次の日に持ち越すこともあるんです。1秒前の場面を次の日にやる感じといいますか。すごい規模感で、1シーンにかける時間も長い。この環境でやっている役者さんたちの集中力はすごいなと思いました」。
2019年に公開されたゲームアプリ「八月のシンデレラナイン」のCMで、小学1年から中学1年まで7年間励んだ野球経験を生かした美しいスイングや投球を披露して野球少女として注目された。昨年12月にはフジテレビ系「プロ野球 珍プレー好プレー対象2025」で審査委員を務めるなど“野球関連”仕事もこなす一方、役者としての出演作も積み重ねてきた。ここ最近の成長については「お芝居をしている時と普段の自分を切り離して過ごすことができるようになってきました」と明かした。自宅などには演じている役を持ち込まないといい「辛い役を演じている時でも、撮影が始まるまでは普段の私のままでいて。カットがかかったら戻れるというコツをつかんできました」。
最近、あまり野球はできていないといい「友達と一緒にラウンドワンのスポッチャに行った時に、みんなが疲れて休んでいる時に1人で『バット振ってくるわ』って言ってバッティングセンターに行ったりはしましたけど(笑い)。お仕事では、今は野球と切り離した私も求めてもらえるようになってきたのでうれしいです」と笑顔をみせた。
プライベートでは編み物にハマっている。SNSでも自作バッグなどを公開しており、洋服を作ったこともあるという。昨年4月のドラマで共演した伊原六花らの影響でやるようになったといい「お裁縫は苦手だったんですけど、ノリでセットを買って。動画とかを見ながらやっています。編みながら頭の中でお仕事の振り返りをしたりもしています」。以前のインタビューではノート200ページ以上にわたって小説を書き起こすなど文字を書くことを趣味に挙げていた「最近はサウナとかアニメにもハマっています。ととのうということが分かってきました。アニメも兄の影響で『メジャー』と『ドラゴンボール』しか見ていなかったんですけど、『鬼滅の刃』を見たり、いろいろと楽しんでいます」と明かした。
24歳を迎えたが「初心を忘れず、変わらずにいたい」と意気込む。目標は「ずっと言っていることですけど」とNHK連続テレビ小説でヒロインを演じることと、西川美和監督の作品に出演することを挙げた。「頑張れば貢献できるお芝居ができるんじゃないかと思っていますし、そこまで頑張ろうかなと思っています」。役者界の“エースで4番”を目指して、まだまだ池田はそのグラウンドに立ち続ける。【松尾幸之介】
◆池田朱那(いけだ・あかな)2001年(平13)10月31日、群馬県出身。幼少期は野球のほか、柔道にも励み、得意技は大外刈り。野球のポジションはショート。中学では男子の硬式クラブチームに入るほど周囲にも期待されていたが、チームメートのレベル感などを感じ、もうひとつの夢であった女優の道へ進むことを決断。中学2年時に「女優になるなら東京に行こう」と母親と試しに向かった原宿ですぐにスカウトを受け芸能界入り。ドラマ、映画、舞台のほか、北陸銀行の広告などにも出演。父も野球経験者。2学年上の兄は群馬・高崎健康福祉大高崎の野球部出身で同期の湯浅大(現・巨人)と三遊間を組んだことも。NiziUの大ファン。155センチ。血液型O。



