吉永小百合(80)が8日、東京から約1200キロ離れた長崎県五島列島の新上五島町で、124本目の映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督)の特別上映会を開催した。
吉永は11年にプライベートで初めて訪れた五島列島に心を寄せ、島に自生するツバキを生かした地域振興、環境保全、次世代育成に取り組む「五島の椿プロジェクト」に賛同。同プロジェクトの地域活性事業の一環として開催した。
上映会は、五島市の福江島で22、23年に開催したが、今回、初開催の新上五島町は吉永が自ら推薦した。訪問は今回で3度目だが、東京から飛行機を2回乗り継ぎ、さらに福江島から船で30分~1時間かかる離島にある。映画館「奈良尾会館」が1969年(昭44)に閉館後は町内で年に2、3回、映画の上映会が行われ、昨年12月20、21日には、町が佐世保市の映画館に協力を依頼しアニメ映画「鬼滅の刃」の上映会を実施も、新作映画を公開時期に上映することは、まれだ。
何より、著名な俳優が登壇してのイベント、舞台あいさつ付き上映会は「歴史に残ること」(関係者)で史上初だという。地方で映画館がなくなっていく現状を憂う吉永だけに、新上五島町に映画を届けることに大きな意義があった。「本当に大勢の皆さまに来ていただいて幸せです。こういう形で皆さまに映画を見ていただくのは私にとっても大変うれしいこと。またいつか伺って、皆さまにお話ししたり、映画を見ていただく機会があるように。元気で頑張って参りたいと思います」と再訪を誓った。
○…町民からは「島にとって、とても大きな出来事」「子どもたちにも誇れる一日」など感謝の声が相次いだ。歓迎演奏を行った有川羽差太鼓保存会の小中学生も「吉永さんが目の前で見てくれていて夢のような時間でした」と感激。石田信明町長(71)は「吉永様ご本人にお会いできることは町民にとって光栄であり、かけがえのない機会」と感謝した。同プロジェクトを主導する松下財団の松下剛代表理事も「何度も何度も乗り継ぎ、飛行機が揺れて大変だったと思いますが東京から来ていただきました」と吉永に謝辞を送った。



