元テレビ朝日社員の玉川徹氏は13日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。イラン情勢の深刻な長期化で、カルビーがスナック菓子の包装に利用している石油由来のナフサ不足を受けて、スナック菓子「ポテトチップス」などを5月下旬から順次、白と黒の2色にすると発表したことに、「節約しないとまずいと思っている『民』の人々の思いの象徴ではないか」と指摘した。
カルビーは12日、原材料の調達不安定化を受け、スナック菓子「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」、シリアル「フルグラ」などのうち主力14商品の包装を、5月下旬から順次、白と黒の2色にすると発表。ナフサ不足で包装用の印刷インキの原料供給が不安定になる前に、インクの使用量を削減するための対応としているが、おなじみのポテトチップスの包装が白黒になった様子が報じられ、大きな衝撃を与えた。
番組ではカルビーの動きを「ナフサショック」と報じ、ナフサの供給不足が食品や医療、住宅など幅広い業界に影響を及ぼしていることを、専門家の見解をまじえながら報じた。一方、政府はナフサについて「日本全体として必要な量は確保されている」との認識を示し、原油や石油製品については、流通段階での目詰まりで供給にかたよりが生じているとしている。
玉川氏は、「とにかく(原油の)供給が、2割減っている。ホルムズ海峡を通れないということで、日本に入ってくる分だけは確保できていると言っても、日本以外では世界全体で見れば、2割減っている」とした上で、「イラン戦争の前は需要と供給が合っているからこそ、あの原油量の生産だった。その中で供給が2割減っているなら、足りない国があるのは当たり前なんですよね。『いや、大丈夫です。変わりません』という方が不自然なわけで、何らかの形で影響が出てくる方がむしろ自然なことと思う」と述べた。
その上で、カルビーの対応について「なぜ今まで色が付いている包装紙で売っていたかというと、それが必要だから。今回はしょうがなくて白黒にするんです」と指摘。また「政府は、節約の必要はないとずっと言っているが、世論調査をすると、7割の人は節約した方がいいのではないかと思っている」と述べた。同局の先月の世論調査では、石油消費量を減らすため政府が節電や節約を呼び掛けるべきと考える人が64%、行うべきではないと考える人が26%だった。
玉川氏はさらに「カルビーも『民』の中の一つ。カルビーのこの行いは、7割の人々の思いの象徴のように見える」とも主張。「必要だからではなく、追い込まれてやっている、だれも国民は節約したいとは思っていないが、しないとまずいと思っているのが(世論調査では)7割。政府は、ちゃんとそこに応えているのか」と訴えた。
解説で出演したエネルギー経済社会研究所代表の松尾豪氏は「世界でみてみると、特に東南アジアを中心に、今もう(石油が)不足して苦しんでいる国がある。そういうような国々から、最終製品という形で輸入することで日本の生活も支えられている。どこかのタイミングでは節約にもっていって、世界全体である程度平準化していくことも考えないといけないのではないか」と指摘。これに、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一も「日本だけの問題ではないということですね」と、応じた。



