女優黒木華(24)が31日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「繕い裁つ人」(三島有紀子監督)初日舞台あいさつに登壇し、「婚期が遅れる…」とつぶやいた。

 劇中で人生初のウエディングドレス姿を披露。結婚前にウエディングドレスを着ると、婚期が遅れるという通説からの発言だ。

 黒木は、主演の中谷美紀(39)演じる仕立て屋・市江にブランド立ち上げ話を持ち掛ける藤井(三浦貴大)の妹葉子を演じた。着用したウエディングドレスは、市江が初めて手掛けたウエディングドレスという設定。実際に手がけたのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などを担当した衣装デザイナーの伊藤佐智子氏で、「一輪の花」をイメージしたオーダーメードの一点物で、裾に淡いピンク色がのせられ、えりは手作りのアンティークのレース製だ。

 この事情を踏まえ、黒木は「佐智子さんにウエディングドレスを作ってください、と頼んだけれど…(結婚は)まだまだまだまだ先で…覚えていてくれるかな?」と笑った。

 壇上では中谷が、撮影中に三島監督のために作ったケープがお披露目された。「何より不得手とするお裁縫を学ぶところから始め、1カ月練習しました」という腕前は見事で、三島監督も「監督冥利(みょうり)に尽きる」と喜んだ。