ロック歌手矢沢永吉(59)が20日、静岡県掛川市の多目的施設「つま恋」で行われた野外音楽フェスティバル「ap

 bank

 fes’09」にシークレットゲストとして初出演した。主催する環境保護組織「ap

 bank」の設立者で音楽プロデューサー小林武史氏(50)の依頼を快諾し、Mr.Children桜井和寿(39)らの演奏で5曲を歌った。

 2万8000人の観客が司会を兼ねる桜井の言葉にどよめいた。

 「みんなに内緒にしていたことがありました。すげえことが起こるよ。一緒に歴史の目撃者になってください。ぶったまげて、腰抜かさないように。紹介します。矢沢永吉さん」。

 午後4時33分、さっそうと永ちゃんは現れた。ベージュのジャケットとパンツ、ワイシャツとスニーカー。1曲目の「アリよさらば」のイントロでそのジャケットを脱ぎ捨てただけで、オーッ!

 と歓声が上がった。

 小林氏、桜井らの演奏がバラードに変わった。2曲目「YES

 MY

 LOVE」の間奏部分の口笛を生で聴かせた。歌い終え「昨日から興奮して眠れません」と叫ぶ。「人の出会いってあるよね」と、出演のいきさつを語り始めた。

 実は小林氏と通っているスポーツジムが偶然同じだった。初対面の場で「矢沢さん、ap

 bankに遊びに来ませんか」と誘われた。イベントを通じて環境問題に取り組む“後輩たち”の努力は聞いていた。「プリーズ!

 ぜひ呼んで」と両手を合わせて拝むポーズで説明すると、会場が笑いに包まれた。語っても大観衆を魅了。野外フェスは07年8月「RISING

 SUN

 ROCK

 FESTIVAL」(北海道)以来。ライブハウスと違う開放感を楽しんでいた。

 続く「SOMEBODY’S

 NIGHT」では白地に黒のローマ字の名前入りバスタオルを掛け、「止まらないHa~Ha」では、かぶったパナマ帽を投げ捨てる。最後の「いつの日か」を歌い終えるころには汗びっしょり。ワイシャツから乳首が透けていた。キーボードの小林氏には「またプールで会おうね」と握手を交わした。同59分の退場後、トリを務める桜井が言った。「次のおれ、困っちゃうよ。これほどちいちゃく感じたことはありません」。平成の音楽界で最も幅広い支持を得るアーティストが、ロックのカリスマとの共演に酔いしれていた。【赤塚辰浩】

 [2009年7月21日8時40分

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