ペイシャエスの横山和騎手は、相手を1頭に絞って完璧な競馬をした。好スタートを決めるといったん前へ出てから、ゆっくり下げてドゥラエレーデの後ろ。このポジション取りがうまい。1、2コーナーは内ナチュラルハイ、外テーオードレフォンと3頭横並びの真ん中。内に押し込まれることなく、必要以上に外も回らない。理想的な位置で流れに乗った。

3コーナーでペースが上がった時、少し手応えが怪しくなったが、離されないように手綱をしごいてついていった。ここで置かれたらドゥラエレーデに余裕を与える。終始、後ろからプレッシャーをかけ続けることで、ライバルの体力を削ることができる。直線入口ではロスなく外へ出し、スムーズに加速。最後はたたき合いに持ち込んで、首差の勝利につなげた。

前走のマーチSから4カ月半と間隔は空いたが、状態の良さは感じていたのだろう。だから“一騎打ち”の勝負に出られた。レースの上がり3ハロンは36秒9。スローの前残りになるとの読み、そしてライバルとの位置関係、横山和騎手の頭脳プレーが光った。