「ダイヤモンド・レフト」で本物ダイヤを。ロンドン五輪銅メダリスト清水聡(31=大橋)が10月2日に後楽園ホールで東洋太平洋フェザー級タイトル戦12回戦を行うことが11日、発表された。初防衛戦の王者ノ・サミュング(25=韓国)を破りプロ4戦目での同タイトル獲得となれば、現WBO世界ライトフライ級王者田中恒成と並ぶ国内最速記録。横浜市内のジムで会見し、「タフな選手ですが、ダイヤモンド・レフトで倒したい」と誓った。

 これまで3戦全勝3KOを生み出した左拳。テレビ番組で、お笑いコンビさまぁ~ずから「ダイヤ-」と命名された。「硬さですね。生まれつきだと思う」とパンチ力を生むその「硬度」が理由だった。5月の試合以降は体幹トレーニングに力を入れ、「自分も手が痛い。当たれば大変なことになる」と磨きがかかる。

 この日左腕につけていた時計には模造品のダイヤがあしらわれていたが、「勝ったら本物を入れますよ」とニヤリ。ベルト以外にも欲しいものはある。「形がある物を手に入れられたらうれしい」。そう“硬く”誓った。【阿部健吾】