世界最大級の格闘技団体ONEチャンピオンシップは15日、公式フェイスブックのタイ語版に声明を掲載。「ONE SAMURAI 1」(4月29日、東京・有明アリーナ)で武尊の引退試合の相手を務めるロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)に対して法的措置を開始したと明かした。以下、ONEの声明文。
「ONEは、ファン、アスリート、そしてパートナーの皆さまに対し、明確かつ透明性をもって以下の通りご説明申し上げます。
現在、私たちはロッタンに対し、ONEに対する複数回の契約義務違反を理由として、シンガポール、日本、およびタイにおいて法的措置を開始いたしました。
当社は、契約違反、ならびに誤解を招く恐れのある情報の提供や名誉毀損(きそん)にあたる発言に対し、厳格な方針をとっております。
これまで私たちは、誠意をもってロッタンと協力するべく、継続的に努力してまいりました。しかしながら、幾度となく契約義務が無視されたため、ONEのエコシステムに関わるすべての関係者の利益を守るべく、適切かつ断固たる措置を講じる必要に迫られました。
現在、調査プロセスは継続中であり、今後も法的手続きに従い、各国の関係機関と緊密に連携してまいります。
すでに開始された法的措置の目的は、関係国において適切な損害賠償を請求することにあります。
なお現時点において、ONEは当該法的プロセスの詳細に関する追加のコメントを差し控えさせていただきます」
ロッタンは現在、ONEとの契約が切れ、その後のマッチング期間(他団体が提示したオファーに対し、ONEが同等のオファーを示せばONEと契約しなければならない期間)にある。ONEのチャトリCEOは先月30日に日本で行われた会見でロッタンとの再契約に向けた交渉を行っていることも示唆していたが、武尊戦はひとまずワンマッチ契約で出場する。
そのロッタンは前回の武尊戦(昨年3月)では日本円にして8000万円近いファイトマネーを手にしているにもかかわらず、ここ最近は「英語の読めない自分が、何も分からず契約書にサインさせられた」という趣旨のコメントを発し、ONEとのこれまでの契約内容への不満を示していた。
現在、関係各所は変わらず「ONE SAMURAI 1」開催に向けて粛々と準備を進めており、今回のONEの声明は武尊戦をキャンセルした場合の違約金などをロッタンに示し、警告する意味合いも含まれるとみられる。

