俳優小栗旬(40)が、山田孝之、阿部進之介らがイベントプロデューサーを務める短編映画製作プロジェクト「ミラーライアーフィルムズ シーズン6」で、短編映画の監督を務めることが20日までに発表された。

2010年の監督作「シュアリー・サムデイ」以来13年ぶりにメガホンをとり、24年秋公開予定。小栗は「ありがたい事に物好きな方たちから、『また監督をやってみませんか?』というオファーを頂き、久しぶりにショートフィルムですが映画を撮ってみようと思います」といい「テーマが『愛』という事で、最近は愛とは何かを考えて過ごしておりますが想像や妄想を超えるイマジネーションを豊富に持っているタイプの人間では無いので、自分の実体験や周りにいる人間たちと会話してきた中で、生まれてきた愛の形を私なりに表現できればなと作品に向き合っていきたいと思います。ご興味があればお楽しみにしていて下さい」と思いをつづった。

同プロジェクトでは小栗のほか、浅野忠信(49)も08年オムニバス映画「R246 STORY~224466」以来となる監督挑戦を果たす。浅野は「ファンタジーの時代が来た事を確信しております!秋田は夢にあふれた場所なので、そこで撮影できる事は私の映画をより魅力的なものにしてくれる事を確信しております」とつづった。

同プロジェクトは「だれでも映画を撮れる時代の幕が開く」をコンセプトに、山田と阿部、映画プロデューサーの伊藤主税氏(ちから、45)らが発起人となり2020年に始動。年齢や性別、職業などを問わない自由で新しい映画製作を目指し、クリエイターの育成・発掘も目的としている。映画祭では現役監督や山田ら俳優が監督となった作品、一般公募のものを合わせた作品からグランプリ、観客賞を決める。

山田は今回の決定に「今なにを思うのか。今なにを伝えたいのか。それは映画の内容なのか。プロジェクトに参加すること自体がそれなのか。言葉だけでは決して伝えられないことがあるから、それを考えるということが、思いやりなのかもしれない。見るの超楽しみ」と語った。

阿部も「最初は何もないのです。構想を練って、ゼロからひとつずつ積み上げて皆でだんだんと形にしていき、この世に映画として産み落とされる。こんなに楽しい事を、新たな挑戦を、間近で見られる事をいつも幸せに思います」といい「そして今、浅野忠信、小栗旬という素晴らしい表現者2人から、どんな映画が生み出されるのか楽しみで仕方ありません。もはや上映を待ち望む観客の様な気持ちです。きっとこの先には驚きが待っているはずです。ご期待ください」とした。

プロジェクトは24年春にシーズン5の実施が決まっており、特別制作作品となる榊原有佑監督の「MINI」には横浜流星、阿部進之介、森永悠希、山下幸輝、山田孝之らが出演。秋田市で撮影された大橋裕之監督作品には又吉直樹、山田孝之、伊藤沙莉、同じく秋田市で撮影された竹中直人監督作品にはスクールゾーンの橋本稜と俵山峻、佐々木史帆、土佐和成らが出演する。

山田はかつてのインタビューで、プロジェクト立案のきっかけのひとつに映画製作におけるハードルを感じたことを挙げ「ひとつめの階段が高いんですよ。入り口がわかりにくいという声もあったり、段差をまず低くすることが重要」と語っていた。長編映画では資金集めや興行成績など、クリエイターの挑戦心だけではない部分でのしがらみが影響することも多いといい「興業収入が思っていたより下になると『あの監督はコケる』と言われたり。挑戦したことはいいことなのに、数字だけで評価されると表現者の心も折れてしまう。それではもったいないなと。15分未満の短編なら挑戦しやすいですし、オムニバスだったりとかも今まであまり出しどころがなかった部分でもあるので。今回の挑戦を機に、また撮ってみたいとか、長編にもチャレンジしてみたいという人もいたんですよ。それが大事だと思っています」と思いを明かしていた。