主将のMF長谷部誠(32=フランクフルト)は勝ってかぶとの緒を締めた。前半10分、長友が悪質なファウルを受けると、真っ先に闘志を見せて向かっていった。強烈な当たりで相手の攻撃の芽を摘み続け、ハーフタイムにはサウジのスタッフに体当たりを食らう場面もあった。「勝ち点10で折り返しですが、まだ初戦の負けをゼロには持っていけていない。次のアウェーUAE戦で勝って、初めて初戦の負けを清算できる」。B組2位浮上にも気は緩めなかった。

 W杯ブラジル大会など、ずっと主力を形成してきた本田、香川、岡崎の3人が先発を外れたことには「明日は、わが身」とした。英断を下したハリルホジッチ監督に対しては「物事をはっきり言う監督で誤解されるけれど、グイグイ引っ張ってくれるリーダーが日本には必要。試合に出ていなくてコンディションが良くない選手は使わないというメッセージ」と肯定的にとらえた。大迫、清武、原口らロンドン世代に加え、久保らも先発。「メンバーが代わっていく中で、競争が活性化してくる点では、勝ち点3以上の価値ある1勝でした」と手応えを得た。

 次戦まで4カ月。「僕はサッカー選手、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司のファン。どう盛り返していくか、興味がある」。ようやく訪れたチーム内の競争激化に、うれしそうだった。【鎌田直秀】