東京五輪・パラリンピック組織委員会は7日、中央区晴海の組織委オフィスに勤務する30代の女性職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

広報担当によると、感染症による症状は出ていないが、同居家族に感染者が出たため前日6日にPCR検査を受け、この日午前、検査結果が出て陽性と確認されたという。現在は自宅療養に入っている。組織委で感染者が確認されたのは4月22日発表の30代男性職員に続いて2例目となる。

当該職員の組織委関連施設への直近の出勤日は7月29日。翌30日から在宅勤務で出社はしていなかった。森喜朗会長、武藤敏郎事務総長ら役員クラスとは接しておらず、ほかの同僚職員に濃厚接触者がいるかどうかは保健所の指導下で確認作業を進めているという。

公表後、組織委は今回の事例について以下のコメントを出した。

「引き続き関係機関等と連携し、保健所等の指導のもと、感染拡大の抑止に努めるとともに、職員にとって安全・安心な職場環境を維持するために必要な対策を講じてまいります」

組織委は東京都や国、民間企業などからの出向者を中心に4月1日現在で3803人が所属している。1月に感染症対策の専門医師を招き、2月に新型コロナ対策本部を設置。政府が緊急事態宣言を出した4月には9割超の職員をリモートワークとするなど、感染症予防に力を入れながら大会延期対応に当たっていた。