9月開幕のラグビーW杯フランス大会で優勝を狙う日本代表の“秘密兵器”がベールを脱いだ。

19日、千葉・浦安合宿は第2クール初日を迎え、FWが使う日本で唯一の「新スクラムマシン」が報道陣に初披露された。

16日にプロップ稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)が「今まで組んで1回も動いたことがない」と明かした“強敵”の全容が、ついに判明した。

一般的にスクラムを受け止める台となり、じわじわと押しこむマシン。だが、代表が新たに導入したのは総重量2・8トンという。

ニュージーランド製の本体0・2トンに加え、下部はコンクリートで1・6トン。さらに通販サイトで水の入るタンクを購入し、1トンの重みを上部に加えた。

スクラムを担当する長谷川慎コーチによると、価格は「プリウスより安い」と数百万円。「めちゃめちゃ高い訳ではない」とほほえんだ。総体重900キロ前後のFWが押しても動かず、逆に空気圧を活用してプレッシャーを受ける。

FW2~3列目の押し込みが鍵で、同コーチは「特にロックの脚を作りたい」と狙いを明かした。

対人と比べて、故障のリスクも減るマシンは、7月の宮崎合宿にも“帯同”させる予定。W杯1次リーグで戦うイングランド、アルゼンチンの大型FWに負けない、日本の強いスクラムを作り上げる。【松本航】