日本陸連は2日、13日開幕の世界選手権東京大会(国立競技場)日本代表選手団を発表した。混合1600メートルリレーでは男子で16歳の清水空跳(そらと、石川・星稜高2年)を初選出した。7月に100メートルでU18世界新記録(10秒00)を樹立。都内で会見に出席した山崎一彦強化委員長(54)は男子400メートルリレー要員と明言し、初の金メダルを目指す“リレー侍”の一員として期待を寄せた。
◇ ◇ ◇
総勢80人の日本代表選手団。その中に最年少となる16歳の清水が名を連ねた。
個人種目での選出はならなかったが、混合1600メートルリレーで初の代表入り。世界選手権のリレー種目は大会出場登録があれば、どの選手でも出場可能とあり、男子400メートルリレーでの出走に期待がかかる。山崎委員長は「混合リレーでエントリーしているが、400メートルリレー代表として選考した。オーダーの選択肢を増やしたかった」と説明。「力がある選手。かなり期待している」と望んだ。
その名を知らしめたのは7月26日の全国高校総体(インターハイ)。100メートル決勝で衝撃の10秒00をマークした。正確な足の接地に加え、自他ともに認める負けず嫌いの性格なども飛躍を後押し。身長164センチと小柄ながら、今季日本人2位タイの記録を残した。
400メートルリレーで出走となれば、バトンパスなどの負担が少ない1走を任される可能性が高い。本人も役割を理解しており、8月の取材時には「2走へトップで渡したい。スタートは自信がある」と意欲。今夏の全国高校総体では曲路を走る200メートルも優勝しており「コーナーも得意」と口にしていた。
日本の“リレー侍”は08年北京五輪、16年リオデジャネイロ五輪でともに銀メダルを獲得。世界大会の表彰台は19年世界選手権ドーハ大会の銅から遠ざかるが、今大会は経験豊富な桐生祥秀を筆頭に、100メートルで自己ベスト9秒96のサニブラウン・ハキーム、同10秒00の柳田大輝、200メートルで今季好調の鵜澤飛羽(とわ)ら厚い選手層を誇る。
決勝は最終日21日の最終種目。山崎委員長は「最終日のリレーでメダルを取りたい。特性を生かしながら戦術を組みたい」と力を込めた。【藤塚大輔】


