男子1500メートル予選2組で19年世界選手権銅メダリストのマルチン・レバンドフスキ(34=ポーランド)が、ラスト1周で転倒するアクシデントに見舞われた。残り1周を告げる鐘が打ち鳴らされる中、ラストスパートをかけた途端に前を走る選手と接触して、前のめりに倒れて、激しくトラックに体を打ち付けた。

それでも何とか立ち上がり、他の選手がゴールした後、たった1人でトラックを1周してゴールまでたどりついた。14番目にゴールした選手より1分近くも遅いタイムで完走者の中で最下位の15位だったが、4度目の五輪に何とか記録を残そうと痛む体と心にむち打って最後まで必死に走る姿に、走り終えた選手たちはゴール前で待ち構えて拍手で出迎えた。