20歳の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が自己ベストの31分0秒71で7位入賞を果たした。スタートから果敢に先頭に立って集団を引っ張った。3000メートル付近で集団に吸収され、ハイペースにギアチェンジした集団に離されたが、最後まで粘り強い走りで、ラスト1周で1つ7番目にゴールを切った。

今大会、9位と惜しくも入賞を逃した5000メートルで14分52秒84の日本記録を樹立していた広中は「レースに身を任せて先頭に立ってこのまま行こうと思った。ペースが上がって少し離れたけど、ターゲットを見つけて少しずつ前に行こうと思って走った。この短期間で3本レースをこなせたことは自信になったし、今後につながるレースになった。去年にはなかった積極性が生まれたのが収穫」と笑顔で振り返った。

長い手足を持ち、力強い腕振りが推進力を生む超逸材。長崎・桜が原中3年以降、出場したすべての駅伝で区間賞だった。日本勢の同種目入賞は、ともに96年アトランタ五輪で、5位の千葉真子、7位の川上優子以来、3人目。