航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が21日、東京五輪開会式当日の予行として都心上空を飛行した。都内を周回し、午後0時50分ごろには国立競技場付近で、白いスモークを使って五輪マークを描いた。

チームは本拠地の宮城・松島基地から埼玉・入間基地に移動。空自によると、この日は飛行隊長の遠渡(えんと)祐樹2佐はじめ、不測の事態に対応できるよう過去の隊員も含めて7機14人で飛行。うち5機が5つの輪をつくった。

23日の開会式当日は2つの編隊が組まれ、うち第1編隊の6機が飛行予定。入間基地発着で、国立競技場付近の上空では、2~6番機が青、黄、黒、緑、赤のカラースモークで五輪マークを描く。

ブルーインパルスは、1964年の東京五輪開会式で鮮やかな五輪マークを描いて語り草となった。今回も展示飛行での協力を想定して、準備を進めてきた。カラースモークは地上の物に色がつくなどしたため使用していなかったが、今回に向けて染料を改良した。

空自は、開会式当日の飛行時間を、見物の密を避けるために現時点では明らかにしていない。開会式は夜間のため、日中に飛行するとみられている。時間は当日、SNSなどで発表予定だ。