東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は30日、男子柔道ジョージア代表の2選手が東京タワー観光をしていたという一部報道について、高谷正哲スポークスパーソン(SP)が「報道に関しては承知しているところ」と把握していることは認めた。

選手はプレーブック(新型コロナウイルス対策ルール集)で観光はもちろん、バブル外へ出ることが禁じられている。行動範囲は選手村、練習会場、試合会場に限られ、競技終了48時間後には選手村を出て帰国することになっている。しかし、一部報道の目撃情報によると、銀メダリスト2人が観光名所に出没していたという。

都内のメインプレスセンター(MPC)で行われている定例会見で、この事実確認について求められた高谷SPは「個別の対処に関する事例は公表できない」とした上で「当然、プレーブック違反が疑われる場合は調査を行い、適正に対処を行っているところ。これまでも厳重注意、誓約書の聴取、大会参加資格証の一時効力停止など、少なくない数の処分事案がある。引き続き、さまざまな事象に対応していく」と回答。あらためて過去の処分例は示すにとどめた。【木下淳】