名古屋市の河村たかし市長がソフトボール日本代表後藤希友(20=トヨタ自動車)の金メダルをかじって批判が殺到した問題で、後藤のメダルが新しいものに交換されることが12日、東京五輪・パラリンピック組織委員会への取材で分かった。交換に関わる費用について組織委は「IOC(国際オリンピック委員会)の負担」と説明。同日に市役所で会見した河村市長は謝罪し、交換費用の負担を申し出ていると明かした。

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Q1 金メダルの値段はいくら?

環境省発行の「メダルクイズ」によると、金メダル1個製作するのに最低かかる原材料は約5万4000円。ただ、大会組織委員会は「メダルに関する費用は非公表」としている。

Q2 なぜIOCが交換に関わる費用を負担するのか?

IOC側の負担に関する詳細な説明はないが、2020年版の五輪憲章ではIOCが入賞メダル、賞状の授与、没収、授与のやり直しに関して独占的な権限を持つと明記されている。

Q3 東京五輪のメダルの特徴は?

金、銀メダルは夏季五輪史上最重量でそれぞれ約556グラム、約550グラム。今大会の銅メダルは約450グラム。直径は85ミリで過去2大会と同じ大きさ。素材は「都市鉱山」を再利用し、使用済み携帯電話などから取れた金属を活用してオリパラ計約5000個製造した。