東京五輪で初の金メダルに挑むサッカー女子日本代表、FW菅沢優衣香(30=三菱重工浦和)が12日、大阪府内で行われた合宿の練習前に、オンライン取材に応じ、かける思いを語った。菅原は、10年1月のデンマーク戦で代表デビュー。代表戦は出場75試合になる。だが、五輪をめぐっては、12年ロンドン五輪前に左膝を負傷し、出場を逃した過去がある。

菅沢は「すごく悲しかった。悔しかった。そのタイミングでけがをしてしまった自分にも悔しい思いがあった」と当時を振り返る。

その悔しさをバネに、20年のなでしこ1部リーグで得点王、ベストイレブンに加え、初のMVPを受賞した。その確かな実力で東京五輪の切符をつかんだ。

「(五輪の)2大会悔しい思いをしてきた。チャンスをつかんだところで、今までの悔しい思いを大会にぶつけたい」

合宿3日目は、試合を想定した練習の後、非公開で紅白戦も。ゲームを想定した動きでプレーを確認し、濃密な時間を過ごした。14日オーストラリアとの親善試合に向けては「90分通して勝ちきることが大事」と話した。【三宅ひとみ】

◆菅沢優衣香(すがさわ・ゆいか)1990年(平2)10月5日、千葉県生まれ。3歳上の兄孝也の影響で幼稚園からサッカーを始めた。JFAアカデミー福島の1期生。08年に強化指定選手として新潟でプレーし、09年に新潟入り。10年に代表デビュー。代表通算75試合24得点。169センチ、62キロ。