見ている人の心を動かす試合を-。

東京五輪で初の金メダルを目指す女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク10位)は21日、札幌ドームでカナダ(同8位)との1次リーグ初戦に臨む。19日は札幌市内で約1時間15分の練習を行った。気温30度を超えた日中より、少し涼しくなった練習場で汗を流し、MF長谷川唯(24=ACミラン)は「しっかり出し切って、全力で戦い、見ている人の心を動かせるような試合をしたい」と言い切った。

21年に入り、親善試合は大差で勝利する展開が目立った。だが、直前の14日オーストラリア戦は1-0。長谷川は「いろいろと修正点が見つかった」としつつ「現在地が『ここ』と分からない。逆にいいこと。ネガティブな要素が少ない」と前向きに捉えている。

開会式に先立ち競技が始まる21日は、ソフトボールと女子サッカーのみの実施となる。イタリアの地で力を高めた24歳は「楽しみな気持ちが一番大きい。このチームは徐々に良くなっている。どれだけ通用するか、楽しみです」。大舞台へと突き進む。【松本航】