森保ジャパンはPK戦の末にニュージーランドを下して、12年ロンドン五輪以来2大会ぶりの4強入りを決めた。

日本がボールを保持する時間帯が長かったが、120分間で相手の強固な守備をこじ開けられず、勝負はPK戦へ。GK谷晃生(20=湘南)が相手2人目のキッカーの動きをバッチリと読み、日本に勝利を引き寄せた。

森保監督は「できれば90分、時間内にゴールを決めて勝ちたかった。相手も良いチームで、粘り強く戦った。選手が無失点に抑えて戦ったことが、PK戦での勝利につながった」と、連戦の疲労がたまる中、危ない時間帯を耐えた選手をねぎらった。

準決勝は、大会直前の17日に国際親善試合で対戦したスペインに決まった。1-1で引き分けており、大舞台で決着をつけにかかる。指揮官は「スペイン戦でも粘り強く最後まで戦い抜いて、見てくださっている人に伝えたい」と、日本中に勇姿を届けるつもりだ。

◆7月17日のスペイン戦VTR 強化試合で対戦。日本は先制したが逃げ切ることはできず、1-1で引き分けた。前半42分、MF久保が左サイドをドリブルで突破し、中央へクロス。走り込んだMF堂安が左足で決めた。両チームとも多くの選手を入れ替えた後半はピンチをしのいでいたが、33分にMFソレルに同点ゴールを許した。日本の最終的なボール保持率は36%。スペインは後半途中出場のA代表の主力でもあるMFペドリが攻撃にリズムを生んだ。