女子団体で12年ロンドン五輪銀、16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの福原愛さん(32)が、後輩2人の快挙を喜んだ。

同じ青森山田高出身の水谷隼(32=木下グループ)、リオ五輪を共に戦った伊藤美誠(20=スターツ)が、世界王者の許■(■は日ヘンに斤)、劉詩〓(雨カンムリに文の旧字体)組(中国)に4-3で勝利。福原さんはフジテレビ系の生中継でスタジオから金メダルを見届け「一緒に戦っていました」と思いをかみしめた。

卓球界にとって、中国は巨大な壁だった。

「五輪という舞台で中国に勝って金メダルを獲得したって、まだ夢のようです」

0-2と苦しい展開になりながら、第3ゲームから巻き返した。福原さんは「伊藤選手が中国選手のボールに慣れてきて、持ち前の思い切りの良さを発揮して、流れをうまく変えた」と分析。その上で「水谷選手は以前、台から下がって相手にミスを誘うプレーが多かった。スタイルを全て変えて、前について積極的に攻めていく。ミックス(混合)ダブルスでも、シングルスで自分を変えたのがうまく生きたのかなと感じました」と競技者目線で振り返った。