昨季リーグ最少失点を誇った名古屋グランパスのDF中谷進之介(24)が、今季もフル出場でチームの勝利に貢献した。DF吉田のオウンゴールで1失点したものの、アビスパ福岡のシュートをわずか2本に抑えた(公式記録上)。試合終了間際には体を投げ出して相手のシュートをブロックするなど、鉄壁の守備は今季も健在だ。

これで18年9月1日のジュビロ磐田戦(6-1)から80試合連続フルタイム出場。フィールドプレーヤーの連続試合フル出場記録では歴代7位となる(GKを含めると最長は鹿島アントラーズGK曽ケ端準で244試合連続)。

フィールドプレーヤーの連続試合フル出場記録(同一チーム)は以下の通り。

DF中沢佑二(横浜F・マリノス)178

MF阿部勇樹(浦和レッズ)139

DF水本裕貴(サンフレッチェ広島)137

MF服部公太(広島)126

DF伊藤宏樹(川崎フロンターレ)87

DFマテイヨニッチ(セレッソ大阪)85

DF中谷進之介(名古屋)80

現在継続中の選手では中谷が最長。史上5人目の100試合連続フル出場の大台にあと20試合となっている。

今季の名古屋はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参戦する予定。その影響で、次節は中2日のハード日程でガンバ大阪と対戦する。

体力的には厳しいかもしれないが、中谷はまだ24歳。フィールド選手1位のDF中沢は35歳以上、2位のMF阿部は31歳以上でリーグ戦に出場し続けた。大きなけがもなかった上、出場停止にもならなかった。11年ぶりのタイトル獲得へ、不動のセンターバックの奮起は欠かせない。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

福岡対名古屋 開幕戦で福岡に勝利し、タッチを交わす名古屋イレブン(撮影・岩下翔太)
福岡対名古屋 開幕戦で福岡に勝利し、タッチを交わす名古屋イレブン(撮影・岩下翔太)