アルビレックス新潟はアルベルト監督の選手起用策がはまり、約4カ月半ぶりに連勝を飾った。

0-0の後半46分に途中出場のMFロメロ・フランクが決勝ゴール。後半ロスタイムの1-0決勝点は、J1時代の15年8月のアウェー仙台戦でMF山本康裕が記録して以来、クラブ6年ぶり。公式記録にロスタイムが表記されるようになった10年以降では2度目で、今回のようにホームでは初の劇的勝利となった。

途中出場選手の得点は今季通算10点目。DF堀米、FW谷口らも監督の途中起用に応えるプレーを見せ、緊張感のある試合を制した。前節の東京V戦(3-1)も交代で入ったFW鈴木が追加点を挙げるなど4試合ぶりに勝ち点3を手にしていた。

チームが好調だった開幕当初は選手をほぼ固定して戦い、試合中の動きも比較的少なかった。だが、この日は前節から先発4人を入れ替えて臨み、途中出場の選手が決勝点。甲府には6月のアウェー戦で終了間際に追い付かれて引き分けたが「今回は幸運が我々に味方した」とアルベルト監督。ベンチスタートの選手が2試合連続得点は今季初。その運を引き寄せたのは指揮官の柔軟な采配だった。【石川秀和】

後半アディショナルタイムに決勝点を奪ったロメロ・フランク(24番)がベンチに向かって走り出す
後半アディショナルタイムに決勝点を奪ったロメロ・フランク(24番)がベンチに向かって走り出す