日本代表なでしこジャパンが、今大会初勝利を挙げた。先発復帰したFW岩渕真奈（INAC神戸）が前半23分に先制点。MF遠藤（日テレ）のパスを受け、右足でミドルシュートを決めた。
同37分にもFW菅沢優衣香（浦和）が自ら獲得したPKを右足で落ち着いて流し込み、追加点を挙げた。
後半はスコットランドに押し込まれて終了間際に1点を返されたが、最少失点で逃げ切った。初戦アルゼンチン戦は0－0の引き分けに終わっており、第2戦は勝利が求められていた中での勝ち点3。最終戦は19日（日本時間20日）。FIFAランク3位のイングランドと対戦する。
以下、なでしこジャパンの選手コメント。
【遠藤純】
すごくうれしいです。（アシスト）あそこしかなかった。積極的に仕掛けたかったけど、ブチさん（岩渕）がいたので、決めてくれて良かったと思います。少し緊張していて、自分の良さを出せなかったんですけど、あの1点で自信がついて。出てる時間、楽しくやれて良かったと思います。前回の試合は攻撃の厚みが少なかったので、それを踏まえて、仕掛けて攻撃の厚みを出したかった。結果的にゴールにつながって良かったなと思います。自信もついてきたので。でも、まだ始まったばかり。予選リーグも、イングランドとの大事な試合があるので、勝ってしっかり突破したいなと思います。
【菅沢優衣香】
チーム全員で勝とうと言っていたので、良かったです。PKは、GKが動くのが早かったので、落ち着いて蹴れて良かったと思います。前から、守備も攻撃も積極的にいこうと思っていて、その中で（岩渕）真奈が決めてくれて、自分も決められて、いい流れになったかなと。トーナメントに向けて大きな1歩になったと思うけど、あと1試合あるので。（W杯2大会連続の2点目に）去年（4年前）は1点だったので。今回は2点、3点と取れるようにやっていきたいと思います。
【鮫島彩】
（勝ち点3）はい、良かったと思います。（初戦の0－0を経て）初戦は入り方が課題だったので、今日は入りからホントにゴールに向かっていこう。一致団結。結果が出て一安心してます。守備で、相手はロングボールを使ってくるという分析があった。出どころを押さえよう。前に前に、高い位置で取れたらいいなと話していた。分析通りにいった部分はある。今日は前に、積極的に攻撃参加することは意識してたので。前半、自分たちのペースでボールを回せたので上がりやすかったけど、最後の精度の部分は課題なので。次に向けて、やっていきたいと思います。出た課題を、1つ1つ、つぶしていくことが1番。ホテルに戻ってビデオを見て、全員でミーティングしたいと思います。
【熊谷紗希】
ホントに何としても、勝ち点3を取るっていう気持ちで試合に臨んだので、取れて良かったです。自分たちからアクションを起こして。やっぱりゴールを奪わないと勝てないので。そこを前半から、立ち上がりから、前からいこうと。後ろはカウンターの対応、そこだけは気をつけようと話し合って臨みました。前半は狙ってたところで1点を取れて、うまくボールも回せていた。後半は0－0の気持ちで、やることは変わらないので、しっかりやっていこうと。（パスミスの失点は）あの時間帯、ホントにつないだ方が良かったのか、チームとして考えないといけない。あそこから勢いを持たれて苦しい展開になってしまったので、自分たちでそういう状況をつくらないようにしないと。（簡単にW杯では勝てませんね）そうですね。どのチームも勝ち点3を狙っているのは当然なので。1失点はいらなかったと思いますけど、勝ち点3を取れたので仲間に感謝したいなと。次に向けて反省して、とにかく、いい準備をして、イングランド戦に、いい形で臨めたらと思います。
【三浦成美】
全員の気持ちが入っていて、1人も欠けずに戦えていた。細かい反省点はありますけど、まずは勝たないと次がない状況だったので。全員で合わせて団結しようと。それが出た。（杉田、三浦のボランチの関係について）前回は2人して下がってしまったので、バランスを考えて。（杉田）妃和さんが前で、自分は守備ファーストでした。イングランドは、もちろん強い相手ですし、厳しい戦いになる。同じ方向に向かって、勝ちにいきたいと思います。
【清水梨紗】
1戦目が引き分けだったので。全体で勝ちを狙いにいく、強い気持ちが表れたと思います。サイドに、速くて上げてくるキーマンがいるという分析だったので、まずは1対1を防ぐことをテーマにしていました。まずは守備から。（積極性があった）そうですね。トップに（菅沢）優衣香さんがいて、目が合う場面が多かったので。簡単に入れてみよう、とやってみました。（シュートも打ったが）やっぱり入んないですね（笑い）。でも、貪欲に狙っていきたい。この勝ちがチームのいい流れになっていくと思うので、コミュニケーション取りながら。いい準備をしたい。雰囲気は悪くなかったんですけど、もっといい風になっていくと思うので、このままいけたらと思います。
