【ウォルフスブルク(ドイツ)=岡崎悠利】

ドイツに4-1と完勝した日本の攻撃陣が進化をみせた。MF伊東純也(30=スタッド・ランス)の先制点など、すべてのゴールが右サイドから生まれた。反対の左サイドにはエースMF三笘薫(26=ブライトン)が君臨し、2人のマークがついた。左右の両サイドが強力な武器となり、世界に通じる破壊力を見せつけた。

日本のサイド攻撃は、世界に脅威を与える領域に到達した。この日、ドイツを切り裂いたのは右サイドだった。先制点は菅原の右クロスを伊東が右足ダイレクトで合わせた。伊東は「(チーム内の)競争が激しくなって、チームの能力が上がっていると感じる」と、充実感を口にした。

2人のラインから2点目も。22分にはふたたび菅原の折り返しを伊東がダイレクトで狙い、ミートしきれなかったもののこぼれ球をFW上田が押し込んだ。2得点に絡んだ菅原は相手の左SBのDFシュロッターベックについて「明らかに純也君が優位に立つと思っていた」と明かし「スペースを見つけてうまくボールを運べた。右サイドは本当に相手が嫌がることができた」と胸を張った。

前線で特に競争が激しい右サイド。この日は伊東が先発を勝ち取ったが、久保建英、堂安律が常にその座を狙う。後半29分から伊東に代わって出場した久保は2アシスト。クラブで絶好調の22歳は「100%(先発で)出ると思っていたのでそこは正直がっかり。当然悔しい。(アシストは)自信になるというか、当たり前だと思っている。『久保が先発ならもっと楽な試合をできたんじゃないか』と思ってもらえたら満足」と、負けん気がにじみ出る言葉を残した。

エースに成長した三笘が君臨する左サイドには2人のDFのマークがついた。背番号10の堂安も含めた激しいポジション争いの右サイドも切磋琢磨(せっさたくま)を生み、強力な武器になった。「一喜一憂するのではなく、これを続けていくことが大事。中2日でも、出たらゴールに絡めるように」と伊東。両サイドの攻撃の進化が、W杯のリベンジにきた強豪ドイツへの返り討ちにつながった。