ジュビロ磐田はFC東京に2-0で快勝した。2016年のJ1復帰以降、初の3連勝で10位から7位に浮上。FW川又堅碁(27)のJ1通算50号に花を添えた。

 川又の笑顔に呼応し、ヤマハスタジアムが歓喜に揺れた。0-0の前半11分、MF川辺駿(21)の鋭い右クロスに反応。相手GK林彰洋の手をすり抜けた先で、頭を合わせた。シュートは無人となったゴールへ。2トップの相方MFアダイウトン(26)と同じ模様に刈り込んだ頭を指さして、おどけたストライカーは「(ゴールは)簡単だったね」と笑い、自身J1通算50得点を振り返った。

 この先制点が、磐田のJ1復帰後初の3連勝を大きく引き寄せた。川又がこれまでJ1で得点をマークした試合は、通算28勝9分け3敗。勝率7割を誇る。その「強運」に引き寄せられるように、押し込まれる展開が続いた後半33分、大きな追加点が入った。カウンターから、川辺のスルーパスに抜け出したアダイウトンが、自身初の3戦連発。川又は「続けていきたいね」とニッコリ笑った。

 これでチームは、勝ち点25で7位に浮上。名波浩監督(44)は「我々にとって、この3連勝にどれだけ大きな価値があるか。ここで歩を止めずに4連勝、5連勝と欲張ってもいいじゃないかと思う」と、前半戦終了まで4連勝の目標を上方修正。応えるように、川又も「次の試合も勝つことに集中していく」と続いた。【前田和哉】