ジュビロ磐田がガンバ大阪を2-0で破り、7位から6位に浮上した。前半19分、DF大井健太郎(33)が先制点を挙げ、後半28分にMFアダイウトン(26)が追加点。いずれもMF中村俊輔(39)のFKからのヘッド弾だった。G大阪は前節まで6位。だが、磐田は6月4日のホーム戦(3-0)に続く勝利の「対G大阪シーズンダブル」で順位を入れ替えた。
磐田がワンチャンスをものにした。0-0の前半19分、左サイドライン際でFKを獲得。中村俊が左足で中央に送ると、きれいな弧を描いたボールに大井が反応した。ニアサイドで捉えたヘディングシュートは、ゴール右隅に吸い込まれた。チームでただ1人、開幕から先発フル出場を続けるゲーム主将の今季4点目。瞬間、そのゴール裏にいる大阪サポーターを沈黙させた。
鮮やかな先制点だったが、序盤から押し込まれる展開が続いた。同11分、右クロスから中央でフリーを作られ、頭で合わされた。同13分には、浮き球スルーパスでDFラインの背後を突かれて決定的なピンチを迎えていた。試合前、名波浩監督(44)は「勝てば順位も入れ替わる。シーズンダブルをやりたい」と話した通り、昨季ホームとアウェーで連敗したG大阪からの2連勝に向け、起死回生の先制点だった。
後半に入っても防戦一方だったが、再び「飛び道具」が炸裂した。同28分、右サイドでFKを獲得。中村俊が放ったキックを今度は、アダイウトンが頭で合わせて追加点。勝負を決定付けた。
G大阪には昨季2敗だが、今季は連続完封勝利。順位は6位に浮上し、勝ち点も昨季年間の「36」を上回る「38」にした。この日、2アシストの中村俊は「(ゴールを決めた)2人には高さがある。それを生かせたことはうれしい」。名波浩監督(44)は「一言で言えばよく勝ったなというゲームだった」と言いながら笑顔を見せた。苦しい中でつかんだ3戦ぶり白星。次節以降にもつながる大きな勝ち点3になった。【前田和哉】



