雨の中で行われた一戦は引き分けに終わった。50歳の「キングカズ」こと横浜FCのFW三浦知良は後半23分からMFジョン・チュングンに代わって途中出場し、無得点だった。

 互いにチャンスを作る一進一退の攻防の中、0-0で迎えた後半27分に横浜FCが先制した。MF佐藤謙介のスルーパスに抜け出したMF野崎陽介がペナルティーエリア内で右足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅へ蹴りこんだ。

 しかし東京Vも反撃。後半39分、右サイドからのクロスを競ったこぼれ球にFW高木善朗が反応。右足で放った強いシュートはDFに当たってそのままゴールネットを揺らした。

 後半41分にはカズに好機が訪れる。左サイド深くからのFKで競ったボールがファーサイドに流れ、ゴール前に詰めていたカズのところへ。体を投げ出してヘディングを狙ったが、軌道が変わった速いボールに対応しきれなかった。

 試合はこのまま終了し、勝ち点1を分け合った。