北海道コンサドーレ札幌は27日、札幌ドーム屋外のホヴァリングステージで全体練習を行い、4対4のミニゲームや紅白戦で次節サンフレッチェ広島戦(Eスタ)に備えた。この日、38歳の誕生日を迎えたMF小野伸二は「うれしいことはうれしいけど、目標の残留を目指して、気を引き締めて戦っていかないと。今後全ての試合で、最低でも勝ち点1、ホームならもちろん3を取ることが大事」と、今季最大の目標へ向け、残り全試合勝ち点を見据えた。

 チームは現在J1残留圏内の14位も、勝ち点1差で広島が迫る。13~16位までが勝ち点4差以内にひしめき、残留の見通しは依然、不透明な状況だ。今月最後の試合となる30日広島戦は、残留争いのライバル。生き残りを懸けた直接対決となる。

 前節アルビレックス新潟戦は、最下位相手に本拠地で2点差を追い付かれて引き分け。勝ち点3を逃しただけに「これからは、1試合でも勝ち点を落とせない戦いになる」。次節は開幕から勝ち星がない敵地戦。小野にとって38歳最初の試合は、チームにとって正念場の一戦だ。「アウェーで勝つことが厳しいのは分かっているけど、勝って次につなげたい」。敵地初白星で、勢いをつける。【中島宙恵】